そんな中、雅子さまにとって唯一とも言える外出は、歴代の皇后が引き継いでいる“ご養蚕”の作業なのだが……。
「5月11日に皇居の敷地内にある『紅葉山御養蚕所』で『御養蚕始の儀』を行われ、今年の養蚕作業がスタートしました。
しかし、5月18日に皇居で養蚕作業が予定されていたのですが、雅子さまの体調が整わず、当日ギリギリになって“ドタキャン”されてしまったのです。
療養に入られてから17年目になりますが、医師団の見解どおり、いまだにご体調に波がおありのようです」(皇室担当記者)
その4日後には無事、蚕に桑の葉を与える“ご給桑”の作業を養蚕所で行われた。
今回の直前キャンセルは、皇后になられてからの“プレッシャー”が関係していると、心理学に詳しい東京未来大学こども心理学部長の出口保行教授は分析する。
「今回のドタキャンは、周囲からの過度なプレッシャーが原因となった可能性が大いにあります。周辺でお仕えする方々は、雅子さまのご様子をきちんととらえて対処、対応していらっしゃるでしょうから問題はありませんが、一方で国民から“やればできる”と見られてしまえば大きなプレッシャーになります。『適応障害』のいちばんの原因であるストレスが高まることを回避することが最も求められます。そういった点からも、今回の当日キャンセルは、とてもよいことだと思います」