ドラマのあり方が変わった夏

ららら やはり全体の傾向として、1話でスッキリするドラマが好まれる傾向がありますよね。話がズルズル続くと「もういいか」と見るのをやめてしまう。月9の『SUITS/スーツ2』の視聴率がふるわないのは、そういうことなのかも。

成田 1話完結方式だと、ネットなどで「面白い」という反応があるとTVerなどの見逃し配信で見て、面白ければ次の回から見始めるという行動につながるという「間口の広さ」があるんでしょうね。あとはコロナ禍ならではの取り組みが単発やミニシリーズものであって、坂元裕二脚本の『リモートドラマ Living』(NHK)、千葉雄大主演の『40万キロかなたの恋』(テレビ東京系)、秋元康原案の『リモートで殺される』(日本テレビ系)、宮藤官九郎脚本の『JOKE~2022パニック配信!』(NHK)など、リモート時代ならではのソーシャルディスタンスなドラマが作られていたのも特徴でしたね。

ららら 『リモートで殺される』は犯人がわからないまま終わり、「続きはHuluへ!」とやって非難轟々でしたね(笑)。

エス ええっ、それはダメよね! でもこれからは3か月(10話)という放送スタイルではなく、3話くらいで終わるものがあってもいい。決まった月に始まる必要もない。少々出演者がかぶっていても視聴者は気にしないどころか、面白いドラマならちゃんと見るってことがよーくわかった。この前も『半沢直樹』の第8話の制作が遅れて放送が1週延期になったけど、関係なく見るよ! 秋以降も面白いドラマに期待!

座談会では語りきれなかったあの作品

『親バカ青春白書』

『勇者ヨシヒコ』シリーズや『今日から俺は!!』などを監督した福田雄一作品、個人的に演出の濃さとアドリブのしつこさが苦手だったのですが、今回は福田色が薄めで、物語を楽しめるよさがあります。娘の恋にやきもきする父と、今どきの大学生活をドラマで楽しめます。(ららら

新垣結衣がムロツヨシの亡くなった妻を演じることでも話題に。安定の中川大志
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『おじさんはカワイイものがお好き。』

 主演の眞島秀和さん、これまで殺される役やヒロインの亡き夫みたいな役が多かったので、単独主演は感慨深いわ(笑)。『隣の家族は青く見える』では北村匠海くんと同棲するゲイ役が好きだったので、今回も今井翼くんとの「男同士の友情」的な展開が楽しみ!(エスムラルダ

『SUITS/スーツ2』

 アメリカの連続ドラマを原作にしているので、頭からしっかりと物語を追っていけば面白いんですけど、いかんせん出演者たちの過剰なまでの「アメリカンな動き」と「クールさ」ばかりに目が行って、肝心の内容が頭に入ってきません……(スーツ1のときもそれで挫折)(成)

×××××がっかり夏ドラマ3選×××××

『ギルティ ~この恋は罪ですか?~』

 実況ドラマとして楽しんでいたのですが、意識不明の重体の人が突然、病室からいなくなるなど無茶な展開と、登場人物の内面や心情が描かれないまま高速で物語がたたまれて「えっ?」となりました。コロナによる放送中断&撮影休止で、現場の勢いが削がれてしまったのですかね?(ららら

『竜の道 二つの顔の復讐者』

 両親を死に追いやった人への復讐なのに、成し遂げるためには関係ない人を殺す、ある意味で人生に成功しているのに復讐に突っ走る兄弟に疑問。さらに設定された時代では不可能なガス自殺や替え玉の焼殺など、『科捜研の女』だったら瞬時に解決→逮捕される案件ばかりで、初回に脱落。(成)

ハケンの品格』

 前作に比べてテンポが悪く、ラストでは篠原涼子演じる大前春子が演歌歌手で登場……あまりにも唐突すぎて、ちょっとガッカリ。続編放送まで13年、その間に脚本の中園ミホ先生は“スーパーハケン”の究極版『ドクターX~外科医・大門未知子〜』を書いて、ハケンのネタを出し切ったのかも……。(エスムラルダ