●地獄からの生還者の証言【2】
作家・クリエイター  花井愛子さん

遺言状なしの相続は「地獄です!!」

 少女小説家として著書売り上げ2000万部を達成した花井愛子さん。ところが、両親の死後いきなり相続地獄に!! 遺言状がなかったせいで、父名義にしていた巨額の印税を、親戚と異母姉兄に狙われたのだ。

花井愛子さん
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 知らぬ間に銀行口座を凍結されてしまい、現金を動かせない。バブル崩壊も重なり、生活苦から自己破産を決断した過去を振り返って「遺産トラブルは誰にでも起きる!!」と声を大にする。

少額でもお金が入ると知れば、欲に目がくらむ身内が必ず出てきます。いったん揉めたら解決には数年かかる。ローン延滞や日々の食費も払えないなんて、メンタルが弱い人なら自殺しても不思議はないです。回避するには、遺言状が重要。

 元気なうちに“相続会議”を家族で行って、資産配分を明記した遺言状を作成しておきましょう!! まだ早いなんて甘く考えちゃダメ。“遺言状は家族愛の証明”です。死ねば天国? でも遺族は地獄。死んでも死にきれないですよね(笑)。

 健康自慢の人間だって、明日どうなるかわからない。相続準備は、大至急、始めるのが正解です」

はない・あいこ
コピーライターとして企画制作を手がけつつ'87年、少女小説家デビュー。代表作は映画化された『山田ババアに花束を』。相続体験を綴った著書数点のほかトータル200冊以上。タレントとしても活躍中。 

●地獄からの生還者の証言【3】
たくさんの芸能人と交流がある飲食店経営者 おりんさん

己と向き合えない“おごった人”は浮上できない

 百戦錬磨のママとして活躍するだけでなく、千葉真一をはじめ多くの芸能人と交流があるおりんさん。いろいろな芸能人を見守ってきた彼女に、“這い上がれる人”と“這い上がれない人”の差を聞くと──。

おりんさん

失敗をしてしまう芸能人の原因の大半が、異性か借金かクスリですよね。下降した後、元の位置にまで戻れる人はひと握り。戻ってきて、そこからさらに活躍した方は私の年代としては美川憲一さんしか思い浮かばないのですが、それくらい難しいということでしょう

 這い上がれる方は、お金を周りの人のために使えて、気配りをするようになれる、いわゆる“生き金”を使える人。だから、助けてくれる人に恵まれるのだと思います。でも、不思議なものでダメな人って母性がくすぐられるというか、“助けてあげたくなる”のも事実」

 一方で、助けられる人の中には、「どうせまた助けてくれるだろう」とおごってしまう人も少なくない。自分を省みることができない、己と向き合えない──そういう人が孤立無援になっていって、ますます堕ちていくのではないでしょうか

おりん
東京・池袋にてカラオケスナック「都会」「村」を経営する傍ら、自身も演歌歌手として活動する。篤志家としても知られ、千葉真一をはじめ多くの名だたる芸能人とも交流があり、アドバイザーやサポートも務める。

(取材・文/我妻アヅ子)