中堅俳優たちのサポートで輝かせる

 ヒロインの若返りを語る上で、もう1つふれておきたいのは、中堅俳優たちのサポート。森七菜は中村倫也(33歳)、浜辺美波は横浜流星(24歳)、松岡茉優は三浦春馬(30歳)、上白石萌音は佐藤健(31歳)が相手役を務めていた。

中村倫也  撮影/本誌写真班
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 彼らはいずれも主演クラスでありながらも、ヒロインを輝かせる助演の役割を完遂(横浜流星はダブル主演)。「主演を務められる華と技量を持つ彼らのサポートで、若手女優たちをより輝かせられる」という計算が立つから、思い切った若返りが図れるのだ。

 再び森七菜の『この恋あたためますか』に話を戻すと、中村倫也だけでなく、仲野太賀、石橋静河、山本耕史、市川実日子、笹本玲奈と、助演を実力派ばかりで固めていることがわかるだろう。制作サイドはただ若返りを図るのではなく、出来る限りのバックアップをしているのだ。

 その意味では浜辺美波の『私たちはどうかしている』も同じ。ダブル主演の横浜流星に加えて、高杉真宙、岸井ゆきの、山崎育三郎、須藤理沙、中村ゆり、佐野史郎、観月ありさなど、演技力と話題性のバランスが取れたキャスティングで浜辺をバックアップしていた。

 来年以降も恋愛ドラマは、「10代後半~20代前半の女優を抜てきし、演技力と話題性を兼ね備えた先輩俳優たちがサポートする」という形が見られるだろう。

木村隆志(コラムニスト、テレビ解説者)
 雑誌やウェブに月間30本のコラムを提供するほか、「週刊フジテレビ批評」などに出演し、各番組のスタッフに情報提供も行っている。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、主要番組・新番組、全国放送の連ドラはすべて視聴。著書に「トップ・インタビュアーの「聴き技」84」「話しかけなくていい!会話術」など。