バブル青田には追いつけない

 原田は卒業後、しばらくすると表舞台から姿を消す。

「引退ではなく、無期休業です。しばらくソロで活動してから、結婚してロスとパリに住んだりもしました。現在はシングルに戻っていますが“私は一生、結婚しないタイプかも”と思っていたので、素晴らしい経験をさせていただいたと感謝しています」

 '09年に歌手・原田徳子として本格的に活動を再開。

復帰したばかりのころ、テレビ朝日系の『ロンドンハーツ』に青田典子さんから“一緒に出演しよう”と、お誘いをいただいたのです。でも丁重に断りました。“バブル青田”として活躍している彼女に、私のキャラでは追いつけないですよ(笑)。“すごいね! いつもテレビで見てるよ”って伝えました。

 でも、昨年ごろからテレビ出演のオファーが増えまして。先日も久々にクイズ番組に出演したのですがファンや故郷の方々が喜んでくれて、知人や友人たちからも“見たよ!”と連絡があって、反響の大きさに改めて驚いてます(笑)

 今も初代C.C.ガールズ復活を待望する声が絶えないが、原田はどう思っているのか。

「そんな声が本当にあれば、とてもうれしいこと。何年か前に再結成の話がありましたが、個人的には人さまのお役に立てるような、例えばどなたかの希望になれる企画ならば考えても……という思いがなくもないのですが、ただ、なんとなくのムードでは……という感じでしょうか」

 再結成は難しそうだが、原田にとってC.C.ガールズは今もかけがえのないものだ。

「宝物のような時間でした。忙しかったけれど、あのメンバーだったから、苦楽も含めてあの時代を乗り越えることができた。誰が欠けてもダメだったろうなって思います。私にとっては“宝石箱”なので、簡単には開けられないんです」

 C.C.には“COOL & CLASSY”という意味が込められていた。クールで高貴な思い出は、ずっと輝き続けている。