必要な準備3箇条

 患者が急増して病床が足りず、発症しても入院はできず、自宅療養が必要となる可能性を強調する。万が一を考えて元気なうちに備えるべき。

 まず、記事の最後にある『絶対にそろえたい物リスト』​参考に、家族で必要なものを話し合い準備すること。

 食料品や日用品は感染時だけでなく、不要不急の外出をしないためにも役に立つ。

 日持ちする根菜類やフリーズドライや冷凍の野菜を準備、肉類や魚も小分けにして冷凍しておこう。冷凍庫が大きければ業務用の食材をまとめて購入しておくのもありだ。

 次に家族の中で看病する人を1人決めておくこと。必ずメガネ、マスク、手袋、防護服代わりのビニールのカッパを用意。これらを着用し、看病にあたることが鉄則だ。

 看病をせず、症状が出ていない家族もウイルスを広げる可能性があるので外出は控える。

 3つ目は看病について。

 水分補給はこまめにさせること。体温、病状、顔色、食欲などを日付、時間とともにメモし、状態を記録しておく。小さな変化も見逃さないように気をつけて。

 さらには症状に合わせた市販薬を飲み、安静にすることで多少の症状改善が期待できる。

薬局にも相談を……

 どれを飲んだらいいのかは薬局で薬剤師に相談を。ただし、市販薬はあくまでも代用案。原則は政府や厚労省などの指針に従うように。

 そしてかかりつけ医に、万が一感染したときのことを相談しておくこと。連休中の対応についても聞いておくことが大事。

「今は変異ウイルスに感染しないことが身を守る。気候的にもよい季節、積み重なってきたストレスから外出したくなる気持ちもわかります。ここは堪えどき」

 そう岡田さんは訴える。大阪府や東京都では、連休に合わせて緊急事態宣言が出された。拡大を防ぐには今がチャンス。命を守るために、ひとりひとりの行動がカギとなる。

体調の変化には敏感に!

●「顔色が悪い」状態って?

(1)顔色、手足、唇、爪などの色が青黒い

 →呼吸不全、心臓の異常など。
  酸素不足で唇が青紫色に変わる場合がある。

(2)顔色や全身の皮膚が白い。皮膚が冷たくなっている
 →心臓のポンプ機能が低下している可能性がある。

(3)顔色や全身の皮膚の色が赤みを帯びている
 →高血圧、熱中症など。
  新型コロナの発熱で赤みを帯びることもある。

●「ショック」症状って?
血圧が低下し、血液が全身に行きわたらず生命の危険がある状態のこと。

・顔色が青白い 
・呼吸が浅くて速い 
・脈拍が弱くて速い 
・皮膚が冷たく湿っている
・ぐったりしている

パルスオキシメーターの見方
●正常値96~99%
●軽症96%以下
●中等症1(呼吸不全なし)96~93%
●中等症2(呼吸不全あり)93%以下
※重症度を分ける基準は主に「酸素飽和度」。酸素飽和度が96%を下回らない限りはいくら高熱があったとしても中等症・重症に分類されるわけではない。