一方で、ドラマならではのファンタジーな部分も。

「緒原さんのように、救助活動で出会った一般の方と結婚……というのはさすがに聞いたことがないですね(笑)。

『MAMOR(マモル)』という自衛隊のオフィシャルマガジンに婚活コーナーがあり、そこをきっかけにモデルさんと交際に発展したという話は聞いたことがあります。でもいちばん多いのは自衛官同士の結婚だと思いますよ」(やす子)

 自衛官同士の結婚が多い理由を、前出のOBはこう分析する。

「自衛官は演習で家を空けることも多く、海上自衛隊であれば何か月も自宅に戻れないことも。そういう生活スタイルに理解があるパートナーでないと、結婚生活もうまくいかない。そのため、仕事に理解のある自衛官同士で結婚するケースが多いんでしょう」

“恋愛ベタ”な男性自衛官たち

 緒原のように、恋愛に不器用な男性自衛官も多いとか。

入隊すると自衛官以外の女性と関わる機会がほとんどないですからね。知り合いの自衛官は、初デートでいきなりサバイバルゲームに連れて行っていましたし(笑)。そういう私も、男性の気持ちはわからないですけど」(やす子)

 予想以上にリアルに描いていた『リコカツ』。説得力を持たせているのは、演技の分析を怠らない瑛太の努力によるところが大きいという。

「現場でご一緒した際、わざわざ瑛太さんのほうから挨拶に来てくださって。“自衛官は怒られたとき、どういうふうに返事をしますか?”と、私のようなペーペーの芸人に質問してくださったので、自衛官の返事や挨拶、口調などについてお答えさせていただきました。こんな若手にも真摯に対応してくれてビックリしました。丁寧で礼儀正しくて、すごく素敵な方でしたね」(やす子)

 事実を知れば、ドラマが今まで以上に楽しめるかも。