道具として機能している番組

 番組長生きの秘訣はほかにも。野呂さんは「道具として使われる番組」は、長続きしやすいと話す。

「テレビの娯楽以外の部分を担っている番組です。例えば『おかあさんといっしょ』なんて、自宅にある保育所のような番組だから、なくなったら大勢の親子が困りますよね。同じくNHKの『テレビ体操』『きょうの料理』も、実生活に即した内容を放送しているのが特徴です」

家で保育所の役割をしてくれる『おかあさんといっしょ』
家で保育所の役割をしてくれる『おかあさんといっしょ』
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 NHK以外でも、競馬の結果を報じる『ウイニング競馬』(テレビ東京系)やスポーツ番組全般も“道具”的な要素が強いという。

「『ウイニング競馬』そのものが楽しみなのではなく、レースの結果を知るのが目的になっている。『ワールドプロレスリング』(テレビ朝日系)も同様に番組の内容ではなくて、視聴者の目的は試合の結果ですよね」(野呂さん)

 一方で、ワイドショーは世間の流れを知る道具的番組ながら「“司会者”が大きなポイントになる」と、逢瀬さんは分析する。

「20年前は、みのもんたさんや、先日22年の歴史に幕を閉じた『とくダネ!』の小倉智昭さんのように、視聴者の目を引く“アクの強い司会者”をあえて起用していました。最近でいえば『ミヤネ屋』(日本テレビ系)の宮根誠司さんに該当しますが、視聴率でいえば裏番組の『ゴゴスマ』(TBS系)に押されています。ゴゴスマの石井亮次アナウンサーは、宮根さんとは正反対の司会者。アクの強い司会者は、宮根さんが最後になるかもしれませんね」

 今後は“出しゃばらない司会者”が好まれるのでは、と逢瀬さん。司会者にもトレンドがあるようだ。