心をこめないとお客さんの心を動かせない

 最初に勤めた電器店の営業では知名度を利用してトップセールスマンに。

飛び込みセールスをしていたんだけど、訪問先でフィンガー5時代の曲を歌うと喜んでくれて商品がよく売れたよ(笑)。その後は兄のスナックを手伝ったり、不動産会社で設計の仕事を経験したね

 勤務先の不動産会社が経営悪化したこともあり、好きだった音楽活動を再開させる。

「まずはお金をいただいてお客さんの前で歌えればいい……と、知人のスナックや飲食店で歌わせてもらう日々が続いたね。また音楽だけで食えるようになるまでには、5年以上はかかったかな」

 紆余曲折を経たこともあり、今は客前で歌えることが何より幸せだと笑顔で語る。

「新型コロナの影響で昨年から活動がほとんどできていない状況だけど、ダイレクトにお客さんの反応が見えるライブは1度やったら病みつきになるよね。新型コロナが収束したら、ソロで全国ツアーをやるのが目標なんだ」

ソロのほか、あいざき進也らと組んだT4としての活動も行っている
【写真】フィンガー5のデビュー前、サングラス姿ではない晃(右から2番目)

 近年はパニック障害などを公表する芸能人も増えているが、殺人的なスケジュールをこなしていた先輩としてこうアドバイスする。

事務所社長が知人ということもあって、デビュー当時のMISIAにも長く活動していくうえで大切なことを聞かれたけど、何でも話せる友達をつくることじゃないかな。心のケアができないといい歌も歌えないし、演技もできない。やっぱり心がこもっていないとお客さんの心を動かすことはできないから

 そして一緒に活動してきたきょうだいたちへ、こう感謝の気持ちを述べた。

本番直前まで殴り合いのケンカをすることも日常茶飯事だったけど(笑)。でも5人で活動していたから、“ひとりじゃない”という安心感であの多忙な時期も乗り越えることができた。やっぱり信頼できる仲間って大切だよね