再々婚の相手はこの条件にピッタリ!? ネットでは「だから、ロビンなのか」という声も出た。

 ただ、山寺は批判を避けられそうな立場でもある。こうした「年の差バツあり婚」でも、老若男女に有名な加藤茶の場合は若妻がかなり叩かれることに。一方、市村正親が篠原涼子と再婚したときはそうでもなかった。これは市村の活動の場がもっぱらミュージカルで、世間のイメージが「よくわからないけど、すごい人」だったことも大きい。

 山寺もまた、多くの人にとって「よくわからないけどすごい人」なのではないか。そういう意味で、この結婚も「批判」よりは「興味」の対象だ。声優界のドンファンと呼びたいほど、山寺の女性遍歴は面白い。

山寺の女性遍歴

 最初の結婚は31歳のときで、相手は29歳の実力派二世声優。次は51歳のときで、相手は33歳のちょっとセクシーな写真集もヒットしたアイドル声優だった。そして、今回が59歳で、相手は28歳の元アイドルだ。

 年の差は2歳、18歳、31歳と広がり、結婚期間は13年、6年と短くなり、相手はだんだんアイドル寄りになっている。このまま結婚・離婚を繰り返し、いずれはトップアイドルと結婚したりして、という勘ぐりも入れたくなるのである。

 そういえば、木村祐一が3度目となる結婚を辺見えみりとしたとき、芸人仲間からは「何度でも結婚しそうなキム兄にとってはたぶん通過点」という声が出た。実際、2年で離婚して、現在は4度目の結婚中だ。

 山寺にも同じニオイを感じるのだが、どうだろう。ここはいっそ“七色の声”にちなんで、7回の結婚を目指す手もあるかもしれない。人生百年という時代だけに、還暦はまだまだ折り返し地点ということで。

PROFILE●宝泉 薫(ほうせん・かおる)●作家・芸能評論家。テレビ、映画、ダイエットなどをテーマに執筆。近著に『平成の死』(ベストセラーズ)、『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、『あのアイドルがなぜヌードに』(文藝春秋)などがある。