複数男性との交際の果てに気づいたこと

 そのためには、キャリアアップが必要だと気づいた環奈さん。当時、IT企業の営業職で年収は500万円だったが、さらに高年収を目指して、語学学校に通い始めた。

「平日の夜に2回、土曜に1回のレッスンは、とても楽しかった。レッスンが終わると、同じクラスの人たちと飲みに行くこともありました。そこで仲よくなった5歳上の既婚者と不倫関係になったんです」

 この関係を皮切りに、非婚を決めた環奈さんは、恋愛に対して大胆に。独身、既婚を問わず、複数の男性とデート。中には出会ったその日の夜にホテルに直行したことも。

「そんな生活の中、35歳のときに同窓会に初めて参加しました。すると、隣のクラスだった男性から“結婚を前提に付き合いたい”と言われたんです。彼には感謝していますが、私の気持ちはすでに結婚から離れてしまっていたので、断りました」

 結婚という縛りから解放されたら、恋愛を楽しみたくなったという環奈さん。期待されても困るので、このことをきっかけに付き合う相手を選ぶようにした。

「残ったのが商社マンの彼でした。長身でお笑いコンビ『和牛』の川西賢志郎さんに少し似たルックス。話は面白くて、センスのあるレストランで食事をごちそうしてくれました。海外から帰国するたびに素敵なプレゼントをもらっているうちに、だんだん好きになっていったんです。彼から“一生付き合ってくれ”と頼まれたので、彼の愛人になることにしました」

 リーマンショックを無事乗り越えた彼の会社で、彼は出世コースに乗った。デートは月に2~3回ぐらい。2人で都内の飲食店でグルメ巡りをしてから、ホテルへ。また年に2回は国内外に旅行。食事代もホテル代も、旅費もすべて彼が出してくれた。商社マンとの不倫は、まさに非日常の連続で楽しかったという。

不倫相手とのツーショット。“割り切った関係”のまま続いていくと思っていた環奈さんだが、潮目が変わると……
【写真】長身の商社マンだという不倫相手と環奈さんとのツーショット

「語学学校に通い続けた私は、TOEICも800点以上になり、英会話も上達しました。40歳前には英語力を生かして、海外法人が顧客の金融系の会社に転職できたので、収入もアップしました」

 “生涯おひとりさま”を念頭に入れて、転職してからは、人が嫌がるような仕事も引き受けた環奈さん。同級生の女性たちは子育てなどが一段落し、第2の人生を楽しもうと模索していた。そんな中、環奈さんはひとりで生きていくために必死だった。

「私のように結婚しない女はマイノリティーかもしれません。でも忙しいことは決して悪いことではないと思いました。結婚詐欺のトラウマもいつの間にか消えていたし、仕事も充実して自分の居場所も見つかりました。そのうえ、彼ともとても楽しく付き合っていましたから」