さまざまな条件がそろえば罪が軽くなる

 また、容疑者が事故を起こしたときの車のスピードやブレーキ痕も量刑に関わってくる、と話すのは交通事故訴訟に詳しい高山俊吉弁護士。佐倉署は、これらに関してもまだ詳細を公表していないが、

「一部メディアには時速50kmだったと報じられています。これが事実だとしたら、事故が起きた市道の法定速度の範囲内であり、特別に悪質とはいえません」(高山弁護士)

容疑者の車がぶつかった電柱は、その衝撃で斜めに傾いた
【写真】報道陣の取材に応じる南武運送の親会社「南武」の社長ら

 さらには、行政の不手際も量刑に影響してくるという。八街市の市議会関係者は、次のように話す。

「今回の事故は、行政にも責任の一端があると思っています。事故現場付近は、田んぼや落花生畑が多い市街化調整区域で、もともとは宅地ではない場所。ところが、その地域の住宅化が急速に進んでしまったため、道路などインフラの整備が追いついていないというのが現状なんです」

 八街市役所も事故が起きた市道の拡幅、歩道やガードレール敷設などが遅れていたことを率直に認めている。

 前出の高山弁護士も、こうつぶやく。

「さまざまな条件がそろえば、梅澤容疑者の危険運転致死傷が認められない可能性も出てきます。そうすると、過失運転致死傷に戻るわけですから、より罪が軽くなる」

 今回の事故で犠牲となった児童とその遺族たちは、そのような処罰に納得するのだろうか──。