オリーブオイル、赤ワインは片頭痛のモト

 女性に多い片頭痛。なぜか特定の食べ物が痛みの引き金になることも少なくない。

「片頭痛は血管が急激に広がるときに、血管の表面を取り巻く知覚神経が刺激されて頭痛が起きます。オリーブオイルやワイン、チョコレート、ハムといった食べ物には、血流を促進して血管を拡張する作用があるので、片頭痛を引き起こすことがあるんです。血をサラサラにして、血管を通りやすく広げてくれるので本来、身体にいいものなんですけれどね」(秋津先生)

 なんだかイタリア料理の食材が多いような……。食べちゃダメってこと?

「極端にとりすぎなければ大丈夫。それより、片頭痛の引き金となっている食べ物には個人差があるので、まずは自分でチェックしてみましょう」(植田先生)

早朝ウォーキングで脳卒中のリスクUP

 すでに6月時点で猛暑日が発生、今年の夏も暑くなりそう……。運動するなら涼しい時間帯がよさそうだけど?

「息を切らさないで話しながら歩ける程度の、のんびりとしたウォーキングであればかまいませんが、早歩きやジョギングは避けるべき。起きて間もないときに運動を始めると、交感神経が過剰に反応してしまい、血圧が急激に上がりすぎてしまうおそれがあるんです。また、寝ている間は脱水状態に陥っているので、きちんと水分をとらずに運動をすると、脳卒中や脳梗塞を引き起こす危険性があります」(秋津先生)

 リスクを少しでも減らすには、どうすればいい?

「朝起きて、顔を洗ったり歯を磨いたり、身支度に30分ぐらいかけて、身体がちゃんと目覚めてからウォーキングに出かけましょう」

空間除菌グッズで健康被害に

空間除菌グッズに使われているのは次亜塩素酸水といい、塩酸や食塩水を電気分解して作られる塩素系の水溶液。塩素濃度が高いと確かにウイルスを殺せますが、人間も死に至ります。消毒剤でさえ塩素系は、今はほとんど使われていません」(秋津先生)

 消費者庁は4月、空間中の除菌効果に根拠が認められなかったとして、メーカー2社に措置命令を出している。

「目や鼻は粘膜が非常に敏感なので、顔の周りで噴霧するのは危険。目が充血したり、鼻の粘膜が傷ついたりするおそれがある。コロナ対策はせっけんできちんと手を洗って換気をするのがいちばんです」(植田先生)