舞台で共演した女優の飯村貴子と交際をスタートさせるが、妻との年齢差でバッシングを受けることに。

「当時の妻は19歳。健全な交際だったものの、未成年との24歳差交際ということで、バッシングが起こって……。結婚したときには妻が妊娠していたこともあり、東京では子育てできる状態ではないと、逃げるように石川県に移住しました」

 しかしネット上でのバッシングがやむことはなく、再びうつ病が発症してしまう。

働けなくて貯金がゼロに

「ネットでの誹謗中傷が引き金になって、2年近く働けない状態になってしまいました。妻は出産して間もなくて子育てだけでも大変なのに、僕もうつ病になったことで、毎日のように泣いていましたね。貯金も尽き、ご飯を食べられない日もありましたが、妻が“娘の離乳食だけは切らしちゃダメ”とファストフードなどでアルバイトをして支えてくれてありがたかったです」

 現在は地域の人たちの助けもあり、回復。のどかな町の一軒家で家族3人で笑顔の絶えない生活を送っている。

現在は石川県能美市にある一軒家で、女優で妻の飯村貴子と長女の3人で暮らしているいしだ壱成
現在は石川県能美市にある一軒家で、女優で妻の飯村貴子と長女の3人で暮らしているいしだ壱成
【写真】純一5人目の末娘と壱成の長女が同級生!仲良し家族スリーショット

「決して裕福とはいえませんが、今がいちばん幸せかもしれません。現在はYouTubeやライブ配信のほか、占いなどを交えてポジティブな心理状態をつくることの手助けをするライフコーチングをしていますね。石川県には素晴らしい劇場も多いので、新型コロナが終息したら東京から舞台の誘致もしたいと、演出の勉強やワークショップなどを開いているところです」

 ドラマのような波瀾万丈な生活を送ってきたが、笑いながら芸能生活をこう振り返る。

「クソほど大変でしたね(笑)。若いころは、自分のやりたいことと大人たちがやらせたいこととの間でもがいていて、それで精神的にすり減ってしまった感じがします。でも、僕がデビューしたころはバブル期で、予算も今とは比べものにならないくらい潤沢。ドラマ『未成年』のときは1シーンのためにヘリコプターを使って空撮をしたり、CGがなかったぶんお金とアイデアを出して、いかに面白いものを作れるかという情熱がすごかった。海外ロケなど、普通ならできない経験もたくさんできたので、そういう意味では恵まれていたかもしれません」

 適応障害やパニック障害を告白する芸能人も増えているが、同じような経験をした立場からこうアドバイスする。

「精神的な病気は完治するものではないので、うまく付き合っていくしかない。今は病気と付き合っていく方法も普及しているし、周囲の理解も深まっているので、あまり自分ひとりで抱え込まずに周りの人たちを頼ってほしいですね。僕みたいに住む環境を変えるのもひとつの手だと思います。僕も妻がいなければ、もうこの世にいなかったかもしれないので、まずは身近に支えてくれる人をつくることが回復への近道だと思います」