昨年から長引くコロナ禍において、都内の飲食店は営業時間の短縮や酒類提供の自粛などを余儀なくされてきた。そして10月1日に緊急事態宣言等の解除に伴って制限は緩和され、10月25日には約11か月ぶりに短縮要請が解除された。また都から感染対策の徹底を認証された飲食店に限って酒類提供の時間制限もない、実質的な通常営業が認められている。

 件の会員制カラオケバーが対策済みの前提であれば、明け方まで続いたという飲み会も何ら問題はないことになる。しかし、気になるのが45人超えという人数だ。

45人分のワクチン接種証明

 都では引き続き、「同一グループで同じテーブルに座るのは“4人以内”」に留めることを求めており、現段階では“5人以上”の場合はワクチン接種証明を提示する必要がある。つまりは会に参加した45人全員が接種証明を持参していたのなら“セーフ”だ。もちろん、これは都の要請であって義務ではなく、反したからといって罰則があるわけではないが……。

 芸能ジャーナリストの佐々木博之氏は「記事には事務所側への配慮、または“約束事”が反映される場合はあります」と、記事内容がぼかされる事情を解説する。

「例を挙げれば芸能人と一般人の熱愛をキャッチしたとして、それが緊急事態宣言下だったとします。自粛せずに外出デートを繰り返していたことをおさえられていたとしたら、タレントのイメージダウンや炎上につながることも。事務所としては、それは避けたいわけで、外出の時期を伏せてもらう代わりに情報をつかみにくい一般人の素性を教える、というのはままある話。

 もちろん、田中さん記事に“約束事”があったとは言いませんが、すでに2回もお酒に関する失態を報じられ、内の一つがコロナ禍に誕生日パーティーを開いている。いずれも犯罪行為ではありませんが、3度目となってはさすがの人気俳優も見放されてしまうかもしれません」

 政府は“人数制限の撤廃”などを含む「ワクチン・検査パッケージ」を活用した行動制限の緩和案を11月19日にも正式決定し、年内にも適用される見通しだ。ワクチン接種歴や検査の陰性結果を示す必要はあるものの、今後は緊急事態宣言下でも堂々と大人数での宴会が可能になるということだ。

 もう少しの期間、田中は我慢する事はできなかったのだろうか。