薬味チョッパーでにんにくをみじん切りにしてみた(筆者撮影/東洋経済オンライン)
薬味チョッパーでにんにくをみじん切りにしてみた(筆者撮影/東洋経済オンライン)
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 本体とカップは正しくセットしないと刃が回らない仕組みとなっており、安心して使える。量のめやすは80g程度までで、少なすぎるとうまくできない。にんにくは3個程度いれるとちょうどよく、細かく刻むことができた。手ににおいがつきにくく、まな板などにもにおい移りがないので重宝している。数秒でサッと作ることができるので、いろいろな薬味を作りたくなる。お鍋を囲んでいて薬味を追加したくなったときでも、テーブルですぐに作ることができるので便利だ。お手入れも簡単で、カップ、シャフト、ブレードは水洗いするときれいに落ちる。

サラダチキンもできるヨーグルトメーカー

 山善「ヨーグルトメーカー(YXA-101)」は、付属の容器を使えば最大1000mL、500mLの牛乳パックであれば紙パックのままヨーグルトを作ることができる。牛乳パック500mLの分量では、追加するヨーグルトを50g混ぜておき、40℃で7時間設定することで完成する。

 温度は25~65℃、タイマーは1~48時間で設定でき、ヨーグルトなどの発酵食品だけではなく、低温調理もできる。一般的なヨーグルトメーカーは縦長のタイプが多いが、同製品は奥行が20.5cm、幅が17cm、高さが18cmでコロンとした四角形。中の容器は1L以上入るので、チャック付きの食品保存袋に入れてローストビーフやサラダチキンなども作ることができる。

ヨーグルトだけではなく、サラダチキンなどの低温調理も得意(筆者撮影/東洋経済オンライン)
ヨーグルトだけではなく、サラダチキンなどの低温調理も得意(筆者撮影/東洋経済オンライン)

 調理できるのは、サラダチキンであれば300g程度まで。鶏胸肉は1枚程度だ。65℃、タイマー設定を3時間で作ってみたところ、やわらかく、しっとりしたサラダチキンができた。放っておくだけでできるので簡単だ。

「ヨーグルトメーカー」だが、低温調理もできて5000円以下という価格はコスパが高い。

 山善の製品は温度制御が正確なので、失敗が少なく、安心して使える。高さが18cmと低く、棚などに収納しやすいサイズも魅力だ。

 今回、ご紹介したのはなくても生活はできるものの、あると便利なユニーク家電だ。ゆで卵や薬味はメインになる料理ではないが、よく作っているというご家庭も多いのではないだろうか。毎日の暮らしの中で、ちょっと手間がかかることを家電におまかせすれば、暮らしのクオリティーがアップし、面倒だったことが楽しいと変わることがある。

 足りないところを補ってくれる、ちょっとしたユニークな家電はほかにもいろいろあるので、ライフスタイルに合わせて選んでほしい。


石井 和美(いしい かずみ)Kazumi Ishii
家電プロレビュアー 白物家電を中心に製品レビューを得意とする。テストスペースとして茨城県守谷市に一戸建てタイプの「家電ラボ」を開設し、冷蔵庫や洗濯機など、大型家電のレビューも行っている。家電blog管理人。