最後は自分の立場を必要以上に気にすること。

立ち位置を意識しすぎて、上から目線の言い方をしたり、へりくだった言い方をしたりすることです。女性は“私はしょせんパートだから”のように、卑下するパターンが多いです

 謙虚にへりくだっておけば、敵をつくることはないが、相手にしてみれば「そんなことないよ」とフォローを入れなければならず、面倒な人と思われがち。

「経験値を積んだ大人だからこそ、ストレートな言い方ができない人が多い。シンプルな表現は、一見すると配慮がないようですが、相手に伝わりやすく、好感度も高いんです。会話術でよく言われる、悪口や噂話をしない、人の会話を横取りしないなども、当然気をつけてくださいね」

ミドル女性は要注意!好感度ダダ下げワードワースト5

 人間関係は話し方ひとつでよくも悪くもなる。ここで紹介しているNG表現を多用している人は、「得する話し方」にチェンジして、ぜひ人生を好転させて。

(NG)自虐とみせかけて自慢する
(OK)「1分だけ自慢していい?」

「あからさまな自慢は嫌われるのでは?」と思われがちだが、ほめてほしいときは、ストレートに「自慢していい?」と言ってしまおう。聞くほうも「ほめられたいのね」と素直に聞くことができる。

 例えば「みんなに童顔って言われるの。私って子どもっぽいのかな~」と言うより、「ちょっとだけ自慢していい?この間、街で娘と姉妹に間違われたんだけど~」とシンプルに表現を。自虐しつつ自慢をするのは、まわりくどく、かえって悪印象だ。

自虐とみせかけて自慢するのはNG イラスト/上田惣子
自虐とみせかけて自慢するのはNG イラスト/上田惣子
【イラスト】ついつい言いがちな「私なんて」周りからの印象は?

(NG)「〇〇したほうがいいよ」
(OK)「〇〇してみて」

「この本は読んだほうがいい」「身体は冷やさないほうがいい」などの言い方は、単なる自分の意見を「あなたのため」というスタンスで押しつけている印象に。「この本、読んでみて!」と気持ちをまっすぐに伝えるほうが好印象。

 また、この表現に似たセリフで「私はいいんだけど、(ほかの人は)~」も。こちらも相手に偽善的な印象を与える。勇気がいるかもしれないけれど、素直に「私はこう思うよ」と伝えるほうがいい。