嵩原ゆき乃・優力両容疑者宅前には約20本のビニール傘が(一部加工)
嵩原ゆき乃・優力両容疑者宅前には約20本のビニール傘が(一部加工)
【写真】容疑者夫婦と被害女性、その子どもらが住むアパートは異様な雰囲気で…

「引っ越しの挨拶もないし、周囲とのかかわりを避けていたので、若く見える優力容疑者とA子さんが夫婦だと思い込んでいた。ゆき乃容疑者は優力容疑者のお姉さんかな、と。同居は親族でないと認められないから。弟夫婦と住んでいる割には偉そうにしていて、一家の実権を握っている雰囲気だった」(古参住人)

 関係者によると、容疑者夫婦には小学生の子どもがおり、子育て経験でもA子さんの先輩にあたる。

オマエと歩くのはイヤなんだよ!

 優力容疑者は早朝から仕事に出かけていたが、ゆき乃容疑者は荒っぽい言葉遣いで子どもの面倒をみていた。

「幼い子どもに向かって“おい、早くこい!”とか、“だからオマエと歩くのはイヤなんだよ!”とか、乱暴な口調で叱り飛ばす姿が目立った。優力容疑者は眉毛を剃り上げ、コワモテで近寄りがたかった。いつも迷惑な路上駐車をしていたが、関わり合うのが怖くてだれも注意しなかった」

 と別の住人。

 ゆき乃容疑者は体格がよく、肩を揺すって歩く姿は迫力があったという。

 会釈しても容疑者夫婦はそっぽを向いて返さず、A子さんはしっかり返した。

「やせ型のA子さんだけが常識的だったので“ここの家の人?”と本人に尋ねた住人がいる。優力容疑者の妹だと説明したみたい。日中は長い髪をひとつに結わいて、ラフな格好で子どもをベビーカーに乗せて散歩していた。夜になるとお化粧をして派手な服装で出かけていくので、水商売をされているのかなと思っていた。売春強要なんて卑劣すぎる」(同・住人)

容疑者夫婦は本来、同居させられないA子さん親子をかくまい、売春するときに子どもを預かることでA子さんに心理的負担を与えた。

 前出の記者は言う。

「2年以上も逃げ出さなかった理由について、A子さんは“容疑者宅を出て子どもとふたりで生活していく自信がなかった”などと話している。容疑者夫婦はあらゆる面でA子さんの上位に立ち、子どもを“人質”にしていたようなものだ。A子さんは“1100万円くらいは夫婦に渡した”とも話していることから、稼いだ金額や売春の回数などをメモに取っていたのもしれない」

 子育てがたいへんだったせいか、婚姻時には披露宴をしていなかったとみられる容疑者夫婦。シングルマザーを食い物にした金で夢を叶え、祝福されようとは、そろって性根が腐っている。