タオルグリップ

〜タオルを丸めて握るだけで血圧を下げる物質が増える!〜

専門医も驚いた運動並みの効果!

「最大握力の30%の力で握力計を握ると血圧が下がる」というカナダの研究を、タオルを使って応用したのが「タオルグリップ」。高血圧専門医、久代登志男先生の考案だ。

「最初は“握るだけで?”と半信半疑でした。でも、検証を重ねた結果、2週間で約10mmHgも血圧が下がり驚きました。これはウォーキングに負けない効果です」(久代先生、以下同)

 タオルを握っている間は筋肉が縮んで血管内を流れる血流が低下し、手の力をゆるめると血液が流れる。すると血管を広げる働きをするNO(一酸化窒素)が血管内に分泌され、血圧が下がると考えられている。

 高血圧改善には運動も大切だが、血圧の上昇や転倒が心配な人も多い。その点、タオルを握るだけなら問題ない。

「上の血圧が130を超えてきたタイミングで行うのもおすすめ。私もテレビを見ながら続けていますよ」

◆やり方◆

(1)タオルを丸める
 タオルを握ったときに指がつかないくらいの太さに丸める

(2)2分間握る
 指がつかないように2分間握り続ける。指先が白くなるくらいが目安。最大握力の約3割を目安に

(3)1分間ゆるめる
 手の力をゆるめ、1分間休む。※継続中は毎朝血圧を測り、効果を確認すると長続きしやすい

実践の目安:左右各2回を週3日

PROFILE●久代登志男 先生●ライフプランニング・クリニック(聖路加国際病院連携施設)所長。専門は循環器学。高血圧改善策のひとつとして「タオルグリップ」を考案し話題に。