みどり・25歳・メス
 昨年“史上最高齢の飼育されたコアラ”など2つのギネス世界記録に認定された。「コアラの平均寿命は15歳、人間でいうと120歳以上に相当するといわれています。何事にも臆しないマイペースな性格で、歯が丈夫で食欲も旺盛。そして淡路島の新鮮なユーカリを常に与えられる環境が長寿の秘訣だと思います」(コアラ飼育担当・平山さん)

●淡路ファームパーク イングランドの丘
 兵庫県南あわじ市八木養宜上1401

ハツカ・29歳・オス
「キリンの平均寿命が25〜26年とすると、人間年齢なら90歳ぐらいになります」と飼育課長の磯哲雄さん。「衰えを全く感じさせません。若いオスと、メスを取り合うくらい元気ですが、体のほうはシワが増えてきました。メスたちといつも一緒にいられ、ストレスがかからないようにエサや飼育環境に気をつけていることが長生きにつながっているのだと思います」

●宇都宮動物
 栃木県宇都宮市上金井町552-2

ハツカ・29歳・オス
ハツカ・29歳・オス

マンゴー・25歳・メス
「人間の平均寿命と対比して計算すると100歳は超えていると思われます」と飼育展示担当の湯澤菜穂子さん。「日中は眠っていることが多いものの、まだまだ元気。獣医と飼育員が綿密に情報交換して体調ケアをしています。勝気な性格で、もう1匹のメスライオン・トモ(11歳)をライバル視しているのが生きる張り合いになっているのかもしれませんね」

●秋田市大森山動物
 秋田市浜田字潟端154

マンゴー・25歳・メス
マンゴー・25歳・メス

ミユキ・31歳・メス
 飼育下でのホッキョクグマの寿命は24〜28歳。“灘の貴婦人”とも呼ばれている。「耳が遠くなってきてはいますが、持ち前のマイペースでのんびりした性格が長生きの大きな要因のひとつだと思います。また大型の降雪機によって夏場でも雪山で遊んで快適に過ごせるなど、極力ストレスを与えないことも要因かもしれません」(飼育担当・小川高志さん)

●神戸市立王子動物
 兵庫県神戸市灘区王子町3-1

ミユキ・31歳・メス 写真提供/神戸市立王子動物園
ミユキ・31歳・メス 写真提供/神戸市立王子動物園

ワイン・33歳・オス
 今年1月“史上最高齢の飼育されたウォンバット”など2つのギネス世界記録の認定を受けた。「人間年齢で換算すると100歳は超えています。人懐っこく、細かいことは気にしない性格です。山の中にある自然豊かで静かな動物園なので、ストレスなく元気でいられるのかもしれません」(園長・松本慎也さん)

●五月山動物
 大阪府池田市綾羽2-5-33

ワイン・33歳・オス
ワイン・33歳・オス

ジュリー・57歳・メス
 飼育下のオランウータンの平均寿命は40〜50歳くらい。「大人のオランウータンには少し厳しいところがありますが、子どもにはやさしく、とにもかくにも子ども好きの性格です。国内初の代理母として、チェリア(7歳)を受け入れ、現在も子育て中です。長生きの秘訣は、そんな心身の充実が大きいのかなと思います」(飼育担当・山本さん)

●多摩動物公園
 東京都日野市程久保7-1-1

アヌーラ・69歳・オス
 スリランカ(当時はセイロン)の建国2500年記念式典に三笠宮ご夫妻が臨席されたことで寄贈された。「白内障を患っていて、目がほとんど見えていないながらも、エサを求めて大きな放飼場を歩き回っています。新アジアゾウ舎は2メートルほどの砂が敷き詰められ、患いやすい足に優しい環境なのも長生きの秘訣ではないでしょうか」(飼育担当・松本さん)

●多摩動物公園
 東京都日野市程久保7-1-1