「整体は僕の天職。将来病気にならない身体づくりをサポートしたいと思ってます」と語った楽しんごさん
「整体は僕の天職。将来病気にならない身体づくりをサポートしたいと思ってます」と語った楽しんごさん
【写真】久々の「ラブ注入!」を披露した楽しんご、お気に入りだというTシャツが…

 石油会社に3年間勤めた後、再び整体の道に戻りアパートの一室で自身の店を開業。このころ、店の宣伝にと『笑っていいとも!』に一般人として出演したところ、そのキャラクターが注目を集め、“面白素人”として数々の番組に出演を重ねている。

「でも実のところお笑いには興味がなくて、ただ目立ちたかっただけ。お笑い以前に俳優になりたくて、一度文学座のオーディションを受けているんです。なぜ文学座だったかというと、女優の小川真由美さんに憧れていたから。書類審査で落ちましたけど(笑)」

 文学座がダメならと、俳優事務所に所属。Vシネマに端役で出演するが、「与えられるのは北朝鮮に拉致された宇宙人とか福建省からの不法入国者みたいな役ばかり」で一向に芽が出る気配はない。ならば芸人を目指そうと、お笑い番組のオーディションに挑戦する。

知人男性を殴って傷害事件に

「僕の前に受けていた人がすごい勢いでダメ出しをされていて、怖くて頭が真っ白になっちゃって。しょうがないからぴょんぴょん跳びはねていたらウケちゃって、審査員が椅子から転げ落ちるくらい大笑いしていましたね(笑)」

 ピン芸人としてデビューし、『エンタの神様』や『あらびき団』といった人気お笑い番組に次々と出演し、瞬く間に知名度を上げていく。

「自分でもそんなにブレイクするとは思っていませんでした。吉本興業は1人のマネージャーが100人の芸人を抱えていて、僕も最初はその1人だったけど、半年後には専属マネージャーがつくようになりました。仕事がどんどん舞い込んで、お金もどんどん入ってきた。でも台本を読む暇もないくらい忙しくて、ちょっとおかしくなっていましたね」

 1日の睡眠時間は3、4時間。テレビにCM出演のオファーも続き、バラエティー番組の年収ランキング企画で1位に輝いたこともある。一躍時の人となったものの、「でも頭の片隅ではきっとこんなこと長くは続かないだろうと思っていました」と言う。それが現実となったのが、2013年に発覚した傷害事件。知人男性を殴り、ケガを負わせたとして書類送検されている。

みんなあっという間に離れていきました。まさに手のひら返しという感じ。彼は元付き人と報道されたけど、本当は歌舞伎町で知り合った男性で、当時親しくしていた人。彼氏だったら時にはケンカもするじゃないですか。真実はどうあれ、何かあると一気に淘汰されるのが芸能界。でもあのころは僕も歌舞伎町で遊び歩くなど素行が悪かったし、天狗になっていたと思う。それで恨まれたり妬まれたりしていたこともあったかもしれない」