記事には「原宿デート」の詳細が書かれ、大胆な「路チュー」写真も掲載された。また、彼女が「圭クンの初めては私がもらったんだよ」と、意味深なことを周囲に漏らしていたとか、実は中高時代の同級生でもある卓球選手との二股交際らしい、といった報道も。あの「泣き虫愛ちゃん」が10数年後、なかなかの「肉食女子」になっていたことに多くの人が驚いたものだ。

 かくいう筆者もそのひとり。最初、ふたりの組み合わせだけを知ったときには、若手アスリート同士の淡い恋を想像したが、妻から報道の内容を教えられ、イメージがかなり変わった。まぁ、とかく、女性の本質みたいなものについては同じ女性のほうが敏感なものだ。

 しかも、熱愛の相手は当時「理想の彼氏」や「理想の息子」みたいな感じで人気上昇中だった錦織。ということで、愛ちゃん恐るべしという印象を抱いた女性もいたのではないか。

 一方、福原にとってもこのあたりで卓球漬けのイメージをふっきりたかったのかもしれない。その後は恋も卓球も、という感じで「肉食女子」っぽい生き方に転じていく。

 結婚した際には、台湾の高級ホテルと東京ディズニーリゾートで豪華披露宴を行い、中国のリアリティー番組で「100回の公開キス」に挑戦したりした。今回、訴えられた直後には、同居中の恋人と旅先で食事をしていると匂わせるようなSNS投稿をして話題になったばかりだ。

 どんなターニングポイントでも「サー!」とばかりに攻めまくるのが、彼女のスタイル。軌道修正をするつもりは、どうやらなさそうである。

 では、今後、彼女はどこに向かうのか。こういう欲張りなタイプは、やりがいや刺激を求めて別の世界にも飛び込みがち。政界進出などもあるかもしれない。橋本聖子のパターンだ。

 ただ、この先輩もちょっとやらかしたことが。福原も現役のイケメン選手にキスを迫ったりしないよう、気をつけてもらいたい。

宝泉薫(ほうせん・かおる)●アイドル、二次元、流行歌、ダイエットなど、さまざまなジャンルをテーマに執筆。著書に『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)。