連鎖する手指の症状
(1)手根管症候群
 手のひらの付け根の神経が圧迫され、痛みやしびれが起こる。親指、人さし指、中指、薬指の内側半分に現れやすい。
(2)ヘバーデン結節
 指の第一関節に痛み、腫れ、変形が起こる変形性関節症。放置すると変形が進み、物がつかめなくなることも。
(3)バネ指
 腱鞘炎のひとつで、指の曲げ伸ばしの際に引っかかりを感じ、進行すると「パチン」とはねるような動作に。
(4)ドゥ・ケルバン病
 親指の下の手首の周辺に痛みやしびれが現れる腱鞘炎。親指の使いすぎが原因と考えられている。

こんな症状があったらケアが必要
手指のトラブル進行度チェック

軽度
□朝、指がこわばる
□指が曲げにくい
□首や肩にこりをよく感じる

中度
□指の関節に痛みを感じる
□持った物をよく落とす
□指や手のひらに痛みやしびれがある
□ペットボトルのフタが開けられない

重度
□ボタンが留めづらいなど、手先が動かしにくい
□手の痛みやしびれで集中できない
□手指だけでなく腕や脚にもしびれが出てきた
□頭痛やめまい・耳鳴り・吐き気がある

手指のこわばり、痛みを感じたらやるべきセルフケア3選!

(1)固定する

 痛みのある関節に幅が広い絆創膏を巻きつけて固定し指の負担を軽減する。そのまま2週間程度様子をみる。固定することによって、変形を食い止めることもできる。

(2)首を温めながら痛むところをほぐす

 入浴時、首までお湯につかりながら、指の付け根や上腕など、痛みの元となっている腱に沿ってマッサージする。

(3)枕を使わずに寝る

 首への負担軽減のため枕を使わずに寝るのがおすすめ。畳んだバスタオルなどで調整を。