目次
Page 1
ー 通せんぼおじさんの正体
Page 2
ー 警告看板の異様な光景
Page 3
ー 越川容疑者と市のトラブル
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ー 愚連隊だった越川容疑者の父親から

「何もお話しできないわ。ごめんなさい……。私が話したってバレたら、何をされるかわからないから怖くって。もしかしたら火をつけられるかも……」

 茨城県神栖(かみす)市の太平洋沿岸を通る『波崎(はさき)シーサイド道路』のそばに住む女性は、記者にそれだけ告げると、ドアを閉めた。

通せんぼおじさんの正体

 この女性に限らず、近隣住民たちが怯える男がいる。

 それが、『波崎シーサイド道路』の一部を通行止めにしている“通せんぼおじさん”だ。

 茨城県警は12月5日、神栖市に住む、無職の越川俊雄容疑者を傷害の容疑で逮捕した。

「11月8日、鹿嶋市に住む会社役員の男性(43)が、誤って越川容疑者の私有地に入ってしまったことから始まります。車の侵入に気づいた越川は、その車が出られないよう、私有地の出入り口をチェーンロックで塞いでから、自分も車で男性のもとに駆けつけて、罰金として4万円を要求。男性は支払いを拒み、2人は押し問答に。車で出られなくなってしまった男性は、越川が立ち去ろうとする車の前に立ちふさがったが、越川は車を急発進させて追突。男性は、腰の骨を折るなど全治2か月のケガを負いました」(捜査関係者)

 容疑については、どのような供述をしているのか。

「最初は黙秘していたが、今は“車で押しただけでケガをさせるつもりはなかった”と話している」(同・捜査関係者)