ゲームが当たって儲かっている

「父親は羽振りがよくてね。車も常に2台ぐらいあって、“ゲームが当たって、儲かっている”と口癖のように言っていましたから。性格は親分肌という感じ。別に老人ホームにいるおばさん(祖父の妹)の面倒もみていたみたい」(別の近隣住民)

容疑者の自宅マンション前には空き瓶などのゴミ袋が並ぶ
容疑者の自宅マンション前には空き瓶などのゴミ袋が並ぶ
【写真】高校時代の水野潮理(しおり)容疑者

 兄、姉のいる末っ子として生まれた潮理容疑者。幼少期は活発だったようで、

「一家はマンションが建った33年前から住んでいた。潮理くんはマンション前の広い駐車場で、ギャーギャー叫んで遊び回る元気な子だった」(近隣住民)

 中学校では勉強がよくできたそうで、

「とにかく頭がよかった。部活は入っていなかったかな。高校は県立の進学校へ入学した」(中学校の同級生)

 高校でも成績は優秀だったようだ。

「とくに数学と物理が得意で、よく教えてもらった。ゲームとバイクが好きで、休みには友だちとよくツーリングに出かけていた。ただ、学校が終わっても、あまり家に帰りたくない印象があって、少し気になっていました」(高校の同級生)

 大学受験には失敗して挫折を味わう。その後は正社員で働くこともないまま、配送業などアルバイトを転々としていたが、

「自宅を出て横浜市港北区にあるマンションで独り暮らしをしていた。4年前ほど前に結婚して子どもも生まれている」(別の同級生)

 容疑者が子どもを連れて散歩する姿はよく見かけられていて、

「いいパパに見えていた。母親もしょっちゅう孫を抱いて、かわいがっていた」(近所の主婦)

 だが、2人目の子どもを授かった1年ほど前に結婚生活は破綻、再び実家に戻ってきたという。

「いまでは月に1回、別れた奥さんが子どもを連れて来る程度。潮理くんは寂しかったようですね」(同・近所の主婦)

 とはいえ、親子関係は良好だった水野一家。一体なぜこんな悲惨な事件が起きたのか。それは“同居の父親が3か月ほど前に病気で急死したことで歯車が狂い始めた”とは、水野一家の知人。