初対面の合コンで、出町容疑者はどういう意図か大麻の話題を持ち出し、嫌悪感を示さなかった安部容疑者と恋人関係に。ほどなく同棲を始めたようだ。

 20年の逮捕後、大麻と縁を切るため上京したとされる出町容疑者は、ホームページ作成などを手がける会社を起業。しかし、事業は軌道に乗らず、現実から目を背けるように新恋人と違法薬物漬けの日々を送った。

逮捕の女性教師は「学校包括支援員」

 一方、安部容疑者は週3、4日勤務の非常勤職員とはいえ公立小学校で子どもと接する立場。世田谷区が独自に設ける「学校包括支援員」として2017年に採用され、現勤務先は2校目になる。

「例えば、休み時間にケンカした児童がいたとして、次の授業が始まっても気持ちが落ち着かないようなとき、包括支援員が別の教室などで話を聞くなどサポートします。授業についていけない子がいれば、席のそばでわかるように教えてあげることも。安部容疑者は勤務態度に特段問題はなく、通常通りに業務をこなしていた。上長や同僚は、まさか違法薬物を使用しているとは思わなかったようです」(区教委の担当者)

 単独で授業を持つことはないというが、クラス担任が授業に専念できるようフォローしたり、児童の学習の手助けをする重要な役割を担う。身近な“先生”が逮捕され、児童はさぞかしショックだろう。

 経営する会社の業績があがらず大麻に走った出町容疑者と、週3、4日勤務にとどまる安部容疑者は高額な家賃をどうやりくりしていたのか。詳しい生活実態や違法薬物の入手経路、売上高など犯行の全容解明は今後の捜査に委ねられる。

 じつは、逮捕した側の警視庁は、伝統的に空手が強く、前出の東日本実業団大会や全日本実業団大会で団体優勝を飾るなど上位の常連組といえる。

 出町容疑者は《えぇ男になろうと思います!押忍!笑》と空手家らしい挨拶を交えてSNSに投稿したことも。一度は同じ空手道に向き合った者として、取り調べ相手に礼を欠くことのないよう、潔くすべてを打ち明け、出直してほしい。