複数の民事訴訟を起こされて

板垣氏が代表を務めるレディオブック社は、“事業トラブル”を巡って、多額の損害賠償や元金の返還、和解金の支払いを求める複数の民事訴訟を起こされているんです」(経済誌記者)

 レディオブック社は、もともとはスマートフォンの修理・買取・販売などを手がける会社として'14年に設立。順調に利益を拡大して、'20年にはF1レーシングチーム『スクーデリア・フェラーリ』とパートナーシップ契約を結んだ。

'21年3月に、朝倉とともにBreakingDownを設立。同年5月には、2ちゃんねるの創業者・ひろゆきこと西村博之氏が企業のアドバイザーとして参画したことでも注目を集めた。

 そんな会社が、いったいなぜ訴訟を起こされているのか。

板垣さんは、中古のスマートフォンやタブレット端末などを、事業に賛同した者と契約を結んだうえで共同購入して、海外に転売して利益を分配するビジネスを受け持っていました。ところが、'21年にレディオブック社の関係者が、契約者たちの個人名が記載されたファイルを社外に漏らして、一部で拡散される事態になったそうです。

 この一件を受け、契約者たちに板垣氏を紹介して、事業においても双方の間を取り持っていた別会社の代表・A氏は、海外の取引先の信用を失ったことで事業が中止となったと、契約者たちにメールで説明。当然、利益の分配は難しくなり、契約者たちは支払い済みの資金の返還を要求。社内トラブルによる事業中止ということで、和解金の支払い契約を結んだ契約者もいたようですが、期日までに支払いがされなかったことで、複数の訴訟に発展しました」(同・経済誌記者)

2月17日、板垣氏が『BreakingDown』の代表を退任し、朝倉未来が新社長に就任することを発表(YouTubeより)
2月17日、板垣氏が『BreakingDown』の代表を退任し、朝倉未来が新社長に就任することを発表(YouTubeより)
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 裁判資料を確認したところ、確かにレディオブック社は中古スマートフォンやタブレット端末などの継続的共同購入・売買事業において、複数の民事訴訟を起こされていた。原告は、会社法人や個人など、さまざまだ。

A氏からのメールには、“たった1人のわずかな小遣い稼ぎのための情報漏洩から、案件が全滅しました”“損害額は10ケタにも及ぶ”“犯人はほぼ特定できていて、法的責任を負ってもらう”といった文章もあったそうです。また、“支払い済みの資金のみ、4分割で返還する”という返還計画の記載もあったと聞いています」(同・経済誌記者)