容疑者は、松岡昌宏が主演を務めた『高校生レストラン』(日本テレビ系、11年放送)のモデルとなった県立高校の食物調理科へ進学。部活でも調理部に所属し、部長として名だたる料理コンテストで優勝したという。

地元では“天才高校生料理人”で有名

「高校時代から地元のテレビにはよく出ていて、ちょっとした有名人でした。“天才高校生料理人”ってね」(前出・主婦)

 高校卒業後、日本料理の老舗『京都吉兆嵐山本店』へ就職。京都市内に移り住み、約3年半の下積み修業に従事した。同店は週刊女性プライムの取材に対して、

「もう、だいぶ前のことですから……。ええ、うちにいる間は頑張っていたと聞いておりますが、それ以上のお答えは……」

 と戸惑いを隠せないようすだった。

 同店を辞めて上京、フリーの料理家を経て、2年前に店を持ってようやく軌道に乗った矢先の事件だった。だが、容疑者の酒にかこつけた言い訳については、

「酒癖がよくない印象はあったので、お酒の勢いでやっちゃったのかな。でもあんなひどいことをして“覚えていない”は通用しないですよね……」(前出・同級生)

 息子の犯行について、父親に話を聞くと、

「(取材は)やめてください。ただ、被害者のかたには心から謝罪して、償っていきたいと考えております」

 とのことだった。

 事件の真相は捜査で明らかになるだろう。いずれにしても、真の料理人を極めるのなら、調理の技術だけではなく、人の気持ちや痛みを理解する“修業”が足りないのは間違いない。