血管を若返らせる、お助け食材の筆頭は魚。ここではお手軽に魚の血管若返り効果を生かせる缶詰のほか、注目の食事法を紹介! 血管を老化させる要注意食材も知っておこう。

血管を守る“善玉”を魚の脂で活性化!

 多くの日本人女性の命を奪う血管病。昨年7月、5年ぶりに改訂された「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」でも、女性特有の血管病のリスクについて強調されている。

 増田医師は、「女性の血管病リスクがぐんと高まる更年期以降は、特に脂のとり方が、そのリスクの高さに大きく関係してくる」と警告する。

「悪玉コレステロールには、体内でコレステロールを運ぶ役割があり、これは必要なことです。でも悪玉コレステロールが多すぎると血管壁にたまって動脈硬化を起こし、血管病の原因になります。

 この血管壁にたまったコレステロールを引きぬいたり、傷んだ血管を修復したりしてくれるのが善玉コレステロールです」

 悪玉を減らし、善玉の働きをよくすることが血管病予防になる。そのカギを握るのが脂だという。

「動物性の脂である飽和脂肪酸は、コレステロール値を増やします。ですから、血管を守っていた女性ホルモンの恩恵を失う更年期以降に、脂っこい肉や乳製品を気にせず食べ続けるのは要注意。悪玉の数値が上がって、一気に動脈硬化が進む女性が少なくないのです」

魚の脂の恩恵を缶詰で手軽に享受

 このような困った事態を防ぐのも食事しだい。血管を守る善玉コレステロールを活性化するには、魚の脂に多く含まれるEPAなどの「不飽和脂肪酸」が有効だという。

 そこで活用したいのが、魚料理が苦手な人でも手軽に不飽和脂肪酸をとれる魚の缶詰。

「不飽和脂肪酸は酸化しやすく、酸化すると働きが悪くなるので、活用のコツは酸化させないこと。

 魚の場合も調理による酸化の心配がない刺身がおすすめですが、空気を入れずに加工される缶詰も、酸化させずに食べられます。せっかく魚が豊富な日本にいるのですから、ぜひおいしく健康に生かしてください」

 また、近年、研究が進み、アーモンドやピーナツなどのナッツ類に含まれる脂にも動脈硬化を防ぐ働きがあることがわかっている。手軽なので活用したい。

善玉コレステロールが血管を守る!

【GOOD】
 善玉コレステロールが血管壁にたまったコレステロールを引きぬいてくれる。

【GOOD】
 さらに傷んだ血管の細胞を安定化してくれる。

善玉コレステロールが血管を守る!(イラスト/上田英津子)
善玉コレステロールが血管を守る!(イラスト/上田英津子)
【写真】日本女性の4人に1人は『血管病』で亡くなっていることを示す表