「たとえば現在公開中の映画『シン・仮面ライダー』の公式Twitterアカウントは、投稿されているファンアート付きの感想ツイートをガンガン、リツイートしています。そうやって拡散したファンアートがより多くのTwitterユーザーの目に留まれば、新たな集客に繋がるかもしれません。

 しかし、宝塚歌劇団がファンアートの投稿自体を“NG”としたことで、『宝塚、大丈夫? 新たなファンを獲得する大きなきっかけの1つを失ったことにならない?』と心配しているユーザーもいます」(映画誌ライター)

「取り締ること他にあるだろ」

 また、宝塚歌劇団は漫画原作の『ルパン三世』や人気ゲーム『逆転裁判』シリーズを舞台化することもあって、そういう時に“もともとは宝塚ファンではない層”を取り込んでいた。

 それだけに、「宝塚がファンアート禁止になって地味に痛いのはコラボ先だよね」「他作品とコラボした時に、コラボ先の方が描いてくれるレポとかすごく好きなんです。それを見て『じゃあ行ってみるか!』と興味を持ってくれる方もきっといたはず」という意見も寄せられている。

 とはいえ、「公式が決めたらこっちは従うしかない」「劇団もファンアート宝塚を盛り上げていることは理解していると思うんだけど、禁止しなくてはいけないほどの害が発生しているのだろうか」「何かトラブルでもあったのか」といった声も。

「ちなみに、このところTwitterのCEOを務めるイーロン・マスク氏がさまざまな動きを見せている中で“サービス利用規約の一部改定”も発表されましたが、そうやって規約が変更されていくうちに『今後Twitterに絵や写真あげたら、Twitterに権限渡すことになるリスクがある』と指摘するユーザーも。もしかすると宝塚歌劇団も、その対策でファンアートの投稿を禁止したのかも。そうだとしたら、この先、ジャニーズ事務所なども対応を変えてくる可能性があります」(同)

 一方、宝塚ファンからは「ファンアート禁止って……もっと取り締ること他にあるだろ」「とりまチケットの分配は宝塚友の会の配分を一番多くして下さい」という声も出ているように、ファンアートよりも先に対策してほしい問題もあるらしい。

 宝塚歌劇団をめぐっては、今年1月と2月に「週刊文春」(文藝春秋)で“いじめ疑惑”も報じられ、劇団側は即否定して抗議の姿勢もみせていたが、何かと騒動が続いている状況とあって、ファンは劇団の運営の仕方に不満が溜まっているのかもしれない。