だが、食事に関しては願掛けが入る余地はないようだ。'22年シーズン前のインタビューで、記者から開幕投手としてのゲン担ぎの食べ物を質問された。試合前に決まったメニューを食べる野球選手も多いが、大谷は、

《食事はゲン担ぎでは食べないですし、そういう血液検査をして、自分に合う食材、合わない食事を決めるのはゲン担ぎではないので。より1%でもいい結果が出るように、食べるものを決めるという感じかなと思います》

大谷にゆかりある神社を発見!

 と一蹴。やみくもに勝利を祈るのではなく、貪欲に勝ちをつかみ取るために準備するという、いかにも大谷らしい発言だ。

 “ユニコーン”となった大谷だが、その成長をずっとそばで見守ってきた家族の感慨はひとしお。母・加代子さんの実家がある横浜には、幼少のころからよく訪れていた。

「近所の公園で、お母さんとキャッチボールをしていましたよ。翔平くんは笑った顔や雰囲気がおじいちゃんにそっくりでしたね。おじいちゃんもおばあちゃんも孫の活躍を喜んでいて、ふたりともすでにお亡くなりになりましたが、今も天国からその活躍を見守っていると思いますよ」(近所の住民)

 昨年亡くなったという祖母は、近所の人にこんな話をしていたという。

アメリカのテレビ局のツイッターに公開されたバットの画像(上)と、ベンチで大谷翔平が書き込む様子
アメリカのテレビ局のツイッターに公開されたバットの画像(上)と、ベンチで大谷翔平が書き込む様子
【写真】パワースポット化している“大谷翔平神社”

「翔平の試合を見るのが楽しみなの。でも、BS放送はやり方がわからないから、ニュース番組でチェックするしかなくて……」

 大谷が母方の実家を訪ねた際には、決まって訪れる場所があった。

「近くの稲荷神社です。公園の中にあって、神主も常駐していない小さな神社。毎年夏祭りが行われていて、翔平くんはそこで神輿を担いだこともあるそうです。現在は、大谷選手“ゆかりの神社”として知られるようになり、全国からファンがやってきます。年3日だけ配布される御朱印は“争奪戦”になっていて、神社への問い合わせが後を絶たないと聞いていますよ」(別の近所の住民)

 地元の人たちが訪れる小さな神社であっても、大谷が通っていたと聞けば、ご利益があるように思えてしまうのも無理はない。