目次
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ー メジャーリーグの年金も“満額”
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ー スポーツ振興への投資をしていて

 二刀流で前例のない活躍を続けている大谷翔平。5月27日の時点で打者としては、本塁打、打点、安打、盗塁でチームトップの成績。投手としても防御率と勝利数、奪三振数でチーム1位と、なくてはならない存在となっている。

 シーズン中ではあるが、早くも今年のオフシーズンの動きに注目が集まっている。

「大谷選手は今シーズンが終わるとフリーエージェント(FA)になります。シーズン中にエンゼルスと契約を延長する可能性もありますが、FAになれば全球団と交渉が可能。今年の年俸は3000万ドル(約42億円)ですが、大幅アップが見込まれます。現地では11年契約でメジャー史上最高額の総額6億500万ドル(約845億円)と予想する人もいます」(スポーツ紙記者、以下同)

 大谷の場合は、これに加えて“副収入”もある。

スポンサー収入です。大谷選手は『コーセー』や『ニューバランス』、『HUGO BOSS』などと契約を結んでいます。アメリカの経済誌『フォーブス』によると、少なくとも1年間で3500万ドル(約49億円)の収入があるとされています。年俸と合わせた総収入は約91億円で、メジャーリーガーの中で歴代最高額です

メジャーリーグの年金も“満額”

雪肌精の日焼け止めのCMに出演。エンゼル・スタジアムで撮影し、球場でも流れている(コーセーHPより)
雪肌精の日焼け止めのCMに出演。エンゼル・スタジアムで撮影し、球場でも流れている(コーセーHPより)

 メジャーには引退後も選手にお金が支払われる年金制度がある。

メジャーリーグに10年以上在籍すると年金をもらうことができます。5年で権利は得られるのですが、10年未満だと受け取れる額が制限されます。満額の場合、62歳から毎年21万ドル(約2900万円)を死亡するまでもらえます。しかも、選手自身は掛け金を払う必要がなく、放映権料などの収入から選手会が運営する基金に積み立てられ、それが支払われる形になります。大谷選手は今年、メジャー6年目ですが、このままいけば満額もらうことができそうです」(現地メディア関係者)

 これまでも、そしてこれからも相当な額を稼ぐことが予想される大谷。

「高校生のときに書いた人生設計シートでは40歳で引退し、その後は日本のプロ野球で57歳まで指導者をする計画になっています。来年から11年契約を結ぶと、契約が終わるのはちょうど40歳。引退まで同程度のスポンサー収入があり、監督やコーチとしての年俸、62歳からの年金も含めると、生涯収入は1500億円を超えそうです」(前出・スポーツ紙記者)

 ひとりの人間が稼ぐ額としては天文学的数字だが、これほどまでの大金の使い道も気になるところだ。

「大谷選手はお金には執着がなく、物欲もあまりありません。私服や車もスポンサーから提供されたものを使っています。アメリカでの住居は3ベッドルームの戸建てで家賃50万円。本拠地の球場から車で20分くらいのところにあり、日本人も多いアーバインという都市に住んでいます」(前出・現地メディア関係者)

 大谷はどんな経済観念を持っているのか。現地で取材する梅田香子さんに話を聞いた。

家に関しては、収入が多い人が住むエリアではありますが、3ベッドルームはアメリカの戸建てとしては珍しいものではないですし、家賃も大谷選手の年俸を考えるとかなり安いです。アメリカの住宅ローンは、物件を明け渡すことで返済不要となる仕組みのため、賃貸感覚で家を買う人も多い。ですが、大谷選手は興味がないようで、いまだに賃貸です。ただ、今年のシーズンが終わり、長期契約をしたら家を買う可能性はありますね。トレーニングルームを作れば、自宅で練習に打ち込める環境をつくることができるので