今度は菅野に“母役”を

 萩尾望都の原作を見事にドラマ化した点も評価が高いという。

「原作は50ページくらいの読み切り作品で、萩尾先生自身も母親に対する葛藤があり、その実体験が盛り込まれているんです。リカが母親の誕生日にプレゼントをあげようとして拒絶されるシーンがありますが、これは萩尾先生の実際のエピソードだそう。

 母と娘の関係性についても、ただ娘をいじめるのではなく、なぜ自分は娘を愛せないんだろうという背景もしっかり描かれている。そういった母娘の普遍的なテーマもしっかりあって、今見ても色あせないドラマだと思います」

『イグアナの娘』で菅野美穂の母親役を好演した川島なお美さん
『イグアナの娘』で菅野美穂の母親役を好演した川島なお美さん
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 名作は往々にしてリメイクされるもの。放送から27年がたち、「究極の母と娘の物語というテーマは、今の時代でもマッチしている」と、カトリーヌさん。

「また岡田惠和さんの脚本でリメイクしてほしいです。今度は菅野さんがお母さん役を演じて、娘役は當真あみちゃんにやってほしいですね。川島さんが演じたお母さん役は、女優としてとてもやりがいがある役だと思うんです。もしリメイクされたら、キモかわいかったイグアナ姿が、CGでリアルになりドン引きしてしまうおそれはありますが(笑)、現代版として期待したいです」

 期間限定で配信中なので、まだ見ていない方はぜひ!