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ー 放送直後に完売する反響ぶり

 

「私も欲しい~」

「奮発して買っちゃった!」

 そんな声がSNSにあがったのは、放送中の月9ドラマ『君が心をくれたから』(フジテレビ系)の第5話が放送された2月5日のこと。

放送直後に完売する反響ぶり

 主演は永野芽郁。彼女と思いを寄せ合う相手役を山田裕貴が演じている。

「単なるラブストーリーではなく、ファンタジーな要素も盛り込まれています。永野さんにとって高校の先輩役だった山田さんが唐突な交通事故で瀕死の状態になり、そこに突然“あの世の案内人”役といった風貌の斎藤工さんが現れて、なぜか永野さんが視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感を失えば、代わりに山田さんの命は助かるというトンデモな条件を提示する、といったお話です。脚本はオリジナルで、舞台になっている九州の長崎で実際に多くのシーンを撮影しています」(テレビ局関係者)

 ドラマの中で、とあるジュエリーショップに訪れた永野と山田の2人。店内で見つけた指輪をはめて「カワイイ~」と言った永野だったが、1万円という値段を見て買うのをあきらめる。だが、山田はコッソリとその指輪を買っており、後日、永野にプレゼントした、というエピソードが放送された。

「この指輪は『ハリックァ』というパワーストーンを扱った国内ジュエリーブランドの商品で、ドラマでは1万円となっていましたが、実際は4万3000円で販売されています。ドラマを見た人がネットで調べて買ったのか、実際は4倍の値段ですが、現在は全サイズが完売しており、入荷待ちとなっています」(スタイリスト)

番組内で山田裕貴が永野芽郁にプレゼントした指輪。希少な『サンタマリア・アクアマリン』の宝石を使用した濃いブルーが魅力的
番組内で山田裕貴が永野芽郁にプレゼントした指輪。希少な『サンタマリア・アクアマリン』の宝石を使用した濃いブルーが魅力的

 そこで、本当にドラマの反響があったのかどうか、『ハリックァ』に聞いてみた。

ありがたいことに、ドラマの反響も相まって、第5話の放送直後に完売しました。指輪には『サンタマリア・アクアマリン』というブルーの希少な天然石を使用しており、昨年の秋ごろから販売していました。石に不純物や化合物が混じっていないか、色味が薄くないかを肉眼で精査しており、何千個とある中から選べるのは、ほんの一部なのです」(広報担当、以下同)

 希少なうえに、ドラマの影響もあってソールドアウト。今後の再入荷について聞いてみると、

天然石は、ほかの宝石に比べて手に入りにくく、在庫も多く抱えづらいので、今後も少量になる可能性はありますが、ドラマの放送期間内に再入荷を予定しています

 とのことだった。

 ただ、1月8日から始まった『君が心をくれたから』だが、初回の視聴率は7.2%で、第5話は5.3%と、回を追うごとに右肩下がりを続けている。こうした状況に前出のテレビ局関係者は、こんな指摘をする。

現在のテレビ番組は、見逃し配信などもあるので、リアルタイムの視聴率に一喜一憂する必要はないと言われています。ただ、右肩下がりの傾向は、ドラマを楽しみに見ていた人たちが明らかに離脱しているということなので、楽観視はできません。さらに冬ドラマは、旅行や外出が増えて在宅率が下がる夏ドラマと比べて、視聴率は取りやすいと言われているのですが……」

 2023年7月に放送された月9『真夏のシンデレラ』は“王道ラブストーリー”を掲げながら、全話の平均視聴率は5.7%だった。

「今回はラブストーリーにファンタジーの要素も加えていますが、月9ドラマの視聴率ワースト記録にならないか心配です」(前出・テレビ局関係者)

 ドラマのおかげで完売したパワーストーンの効果も期待したい。