見分け方(3):がん患者や高齢者のケアは十分か

 在宅医療に求めることは、患者の疾患や状況によっても違ってくるので、その対応も確認しておく必要がある。

 例えば、がんの場合、抗がん剤などの積極的な治療を終えて、自宅で症状を緩和する医療を受けたいというケースは多い。その場合は、痛みや腹水など特有の症状緩和に経験豊富な医師が望ましい。

「急な痛みに昼夜も土日もありません。訪問診療でも、鎮痛剤の注射によって、様子を見て薬の量を調整しながら痛みをとることは可能です。これは経験も必要ですし、夜間でも対応できるように薬をストックしておく必要もあります。

 具体的には、『夜間の急な痛みにもすぐ対応してもらえますか』と聞いてみて、薬の準備などの体制が整っているとわかれば安心でしょう」

 また高齢者の場合は、入院治療を終えたあと、退院後に療養や介護が必要になることもあり、その際に在宅医療を選択することも少なくない。

「最期まで家で過ごしたいという高齢者の希望を叶(かな)えるのも在宅医です。いざというときに延命治療をどうするかなど、家族も含めて、精神的なケアをする役割も大きい。

 ですから、高齢者医療や終末期医療の経験があるか、研修を受けているかもポイント。また、高齢者は複数の疾患がある人も多いので、総合的に幅広く病気を診る専門医である『家庭医』や『総合診療医』であれば頼りになります。ホームページなどの医師のプロフィールを参考にするか、直接聞いてみてください」

来てもらった医師に対応スキルがなく結局、救急車を呼ぶことに…… イラスト/小島サエキチ
来てもらった医師に対応スキルがなく結局、救急車を呼ぶことに…… イラスト/小島サエキチ
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