肌本来の力を取り戻す!キメ整えケアの極意
(1)スキンケア用品を減らして肌を触らない
「黒ズミだけでなく、最近の研究で肝斑(両頬に左右対称にできる薄茶色のシミ)も肌への摩擦が原因だとわかってきました。顔を触る機会をできるだけ減らすべく、スキンケア用品を最小限にすることも効果的です」
(2)ワセリン・ヒルドイドで肌を守る!
肌表面の自然な皮脂がなくなるとバリア機能が低下。「体内の水分が蒸発し、乾燥肌を引き起こします。それを防ぐには、ワセリンやヒルドイドなど、肌への影響が少ないシンプルな保湿剤を使うことが有効です」
(3)身体の中から肌の自己再生力を鍛える
美肌づくりにはタンパク質やビタミン、ミネラル、脂質などの栄養素が不可欠。「野菜、肉や魚、糖類や穀物をバランスよく食べることで、肌の奥で生まれた細胞が丈夫に育ちます。適度な水分・脂分摂取も肌の潤いには必須です」
(4)生活リズムを整えて肌のターンオーバーを促す
「睡眠不足や不規則な生活リズムは肌のターンオーバー周期を乱し、肌荒れや肌のキメが崩れる原因に。できるだけ規則正しい生活を心がけましょう」。就寝と起床、食事の時間はなるべく毎日同じ時間帯になる生活を意識して。

落合博子先生●国立病院機構東京医療センター形成外科科長。再生医療研究室室長。日本抗加齢医学専門医。形成外科、創傷外科の専門医としての勤務を経て、2003年より現職。
教えてくれたのは……落合博子先生●国立病院機構東京医療センター形成外科科長。再生医療研究室室長。日本抗加齢医学専門医。形成外科、創傷外科の専門医としての勤務を経て、2003年より現職。著書に『美容常識の9割はウソ』(PHP研究所)
取材・文/河端直子