我々はお笑いの畑で……

澤井:逆に、今のアーティストを忠実に再現するものまねをされる方は、それが笑いにつながるかと言われるとまた違いますよね。

原口:めちゃくちゃ真似する技術は高いんだけど、ネタが面白いかと言われると別だよね。配信では再生回っているけど、逆に対面でのライブが苦手だったり、喋ってみると空気感がなかったりする人はいるかな。僕は逆で、ライブでの客の絡みは得意なのに、YouTubeが全然回らない(笑)。

ホリ:だから技術が高い人は、コアなファンがついてる人が多いかもね。

原口:我々はお笑いの畑で広く立ち回る感じかな。ネタもやれば、場も回すし、監督的な立場にも回るし。

左から、ホリ、ミラクルひかる、原口あきまさ
左から、ホリ、ミラクルひかる、原口あきまさ
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澤井:本当に皆さんが盛り上げてくれるおかげで、今日の対談がライブみたいで楽しいです(笑)。みなさんの喋りや場を回すスキルは、やはり営業で培われきたものなのでしょうか?

原口:一概には言えないけど、少なくとも死ぬほど恥はかいてるよね(笑)。逆にそこから逃げたらダメというか。上手く伝わらないかと思いますが、スベる快感もあるんですよね。

ホリ:自分の出順の前がそんなにウケてないと出るの怖いけど、なんとか空気変えたいみたいな。あとは本番中スベっているのを、そこからどうフリにして、オチに持っていくかを考えている時はゾクゾクしますよね(笑)。

原口:この3人で営業一緒になることも多いんですよ。この間は、まずホリが出たら会場の空気が重くて、その次にミラクルが出たら盛り上がって、プレッシャーに感じながら僕が登壇したらホリと同じような空気になって(苦笑)。内心やべえどうしようと思いながら、最後ミラクル呼んで3人で盛り上げてみたいな(苦笑)。

ホリ:現場によって、会場の空気が全然違いますよね。 「あれ、今日盛り上がるのに時間かかるな」とか、その辺りは生って感じがします。