無理せず、自分らしく

 個人活動に、新たなグループ活動にと多忙な毎日で、十分に休めているのか心配になってしまうが、

「休むのも仕事のうちなので、休むときはしっかり休むことを意識しています。あと、喉は特に念入りにケアしています。喉に良いよと教えてもらったハチミツの飴をなめたりとか」

 と、にこやかに話し、24歳にして芸歴15年のプロの余裕を感じさせた。とはいえ、自身を人見知りだと言う井上。仕事で気を張って、精神的に疲れたりするのでは?

「すごく申し訳ないんですけど、人見知りを改善しようとしてないから疲れないんですよ(笑)。改善する努力をしたら疲れるんだと思いますけど……。マイペースのままでいってしまうから、きっと周りが疲れるんだろうなと思います(笑)。

 無理をして自分をつくって、そういうパブリックイメージがついてしまったら、どんどん生きにくくなっちゃうかなって。迷惑をかけすぎない範囲で、自分らしくいたほうが良いなと思っています。その分、僕の周りの人は大変だと思いますけど(笑)」

 わが道をゆくマイペース王子、これからの活躍が楽しみ!

宇宙人が動物の姿になって地球の調査に来るストーリー。自分が動物に変身するなら?

「パンダとか、ちやほやされていいなと思います。特別何かをしているわけではないのに、存在が良しとされているじゃないですか。最高ですよね(笑)。どんな動物になるとしても、人に飼われていたいな。野生で生きていくにはまだちょっと弱いと思うので、守られる存在でいたいです」

舞台『W3 ワンダースリー』
東京(THEATER MILANO-Za) 6月7日~29日
兵庫(兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール) 7月4日~7月6日


撮影/山田智絵 ヘアメイク/浅津陽介 スタイリング/小林洋治郎
衣装協力/DIGAWEL(デニムジャケット)、SEUVAS(シャツ)