何かのいざこざの際の切り札なのだろうか。ドラマを感じて気になるところ。

「小物のコレクション。こんなつまらないモノを集めていたと思われたくない」(東京都・66歳)、「小学生のころの今から思えばゴミみたいな収集品。見た目はゴミにしか見えないから」(京都府・67歳)

 という少年心を残した意見も。

ギャンブルの収支表は「見つかるとヤバい」

 他人にはゴミでも自分には宝。コレクターの男性諸氏は専門店での生前見積もりを取って処分することも選択肢に入れてはどうか。残された妻には、たぶんただのゴミなので……。

 また、

「ネット銀行の口座の入出金履歴。馬券や宝くじを買っていてかなりマイナスなので、履歴を見られたくない」(埼玉県・56歳)、「ギャンブルの収支表。見つかるとヤバい」(岐阜県・58歳)、「貯金通帳。過去の無駄遣いがわかるので」(埼玉県・80歳)

 といった浪費グセを隠すスタイルも。

「自費制作したCDの在庫。300枚作って70枚ほど抱えています。売り切ってないのにまた制作中なのでたぶん叱られる」(福岡県・63歳)、「自分で書いた小説。内容が子どもの書いたようなストーリーなので」(兵庫県・56歳)

 など、妻に知られたくない趣味の作品を挙げる声もあった。

「壊れたプリンター。壊れているのに捨てていないと怒りそうだから」(千葉県・67歳)、「ほとんど使わずにダメになった健康器具。やる気がありそうな顔をして買って、ほぼ手つかずなのを気づかれたくない」(千葉県・68歳)

……妻の代わりに言うが、終活とかではなく、さっさと粗大ゴミに出してはどうか。昔の自分の写真を挙げていた男性も数人いた。理由は、

「太っていたから」(東京都・58歳)、「だいぶ現在とかけ離れているから」(千葉県・68歳)、「荒れてたから」(大阪府・53歳)、「丸刈りで恥ずかしいから」(秋田県・72歳)

 など、現在の自分の姿とのギャップを挙げており可愛らしい。なかなか男心は複雑なもののようだ。

 ちなみに回答の最多は、「特にない」で173人。理由には

「すでに処分しているので何もない」(東京都・72歳)、「見られて恥ずかしいモノはない。転勤のたびに不用品を捨て続けてきたので」(岡山県・58歳)などの処分済み回答も含む。「妻に見られて恥ずかしいモノはない」

 という回答も5人ほどいた。その中には潔い理由もあった。

「死んだらそれまでだから」(神奈川県・51歳)。

 う~ん、確かにそうだが、そう言い切れない方は、終活で処分を忘れずに!

取材・文/ガンガーラ田津美