白鵬は「大人の対応」

 ネット上では、八角理事長や協会の体質に対する厳しい声が広がっている。

《理事長になってから不祥事だらけな上、何の責任もとってないのに?》

《物言う者は排除、締め出し。何も変わってないじゃん》

《定年延長って……そこまでして居座りたいのか》

《年寄りがずっとトップじゃ、何も変わらんよな》

 こうした声の中には、「まさに老害」といった厳しい表現も目立っている。

 一方で、協会を退職した白鵬については《平和的な解決を選んだ大人の対応だった》《揉めなかったのは、さすが》など、好意的な声が。

現役時代の白鵬(左)と、6月9日に日本相撲協会からの退職会見を開いた白鵬(右)。眉毛がクッキリと激変している 会見写真/共同通信社
現役時代の白鵬(左)と、6月9日に日本相撲協会からの退職会見を開いた白鵬(右)。眉毛がクッキリと激変している 会見写真/共同通信社
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「白鵬さんは、協会に対して何らかの本音があったにせよ、それを公の場で語ることはありませんでした。あえて角を立てずに身を引いたその姿勢は、極めて冷静で大人の対応だったといえるでしょう。もし感情を露わにしていれば、不要な敵を生むことにもなりかねません。今後の展望や構想を考えれば、今回のような静かな幕引きは最善の選択だったのではないでしょうか」(前出・スポーツ紙記者)

 来年に理事長選挙を控えるなかでも、八角理事長に対抗しうる存在は見当たらない。かつて次代を担うと目されていた貴乃花や白鵬も、すでに協会を去った。「八角一強」体制となった相撲協会は、この先どのような未来を迎えるのか――。