「令和のトシちゃん!」

 その言葉を裏付けるように、6月19日のフジテレビのバラエティー『ぽかぽか』では、たしかに“違い”を感じさせる一幕があった。

セクハラ騒動を謝罪しつつも「通常運転」だった田原俊彦
セクハラ騒動を謝罪しつつも「通常運転」だった田原俊彦
【写真】本当に反省してる? セクハラ謝罪するも大ハシャギの田原俊彦

 番組は生放送。田原にまつわるクイズ《ライブでは「 ? 」は絶対にしない》が出題され、観客席にいた女性から正解(口パクはしない)が飛び出すと、サッと歩み寄ったかと思うと、うやうやしく手をとり握手。

 次の瞬間、女性の手首にキスしたように見えて、「キャーッ」と歓声が上がったが、実は唇をつけたのは田原自身の手首。

 司会者のハライチ澤部が目ざとく気づいて、「ちゃんと自分の手にしてた!」「時代に合わせて自分の手にしてた」と連呼。ハライチ岩井も「令和のトシちゃん!」とフォローして、スタジオ内は大いに盛り上がった。

 22日の囲み会見でも、長女のタレント・田原可南子と俳優・高良健吾との間に生まれた初孫の性別について“女の子”であることをポロリと明かし、「女の子だから、高良さん似かな」とサービストークするなど、人を楽しませることについてはまったく惜しむ様子のない田原。

 今回の騒動について「本当に反省しているのか!?」と疑問の声は尽きないが、場面・場面に応じた身の処し方はわかっているはず。持ち前のサービス精神はそのままに、アップデートした田原の姿を見たい。


取材・文/川合文哉