老後の暮らしに欠かせないお金については、ひとり暮らしをする際に、大きく見直ししたそう。
一日一日を納得して生きていればなんとかなる
「家計簿をつけ始めました。ひと月にかかるランニングコストを把握し、お金の見える化をしたことで、節約の余地があることに気づきました」
光熱費を見直し、照明の電球を消費電力の低いLED電球に交換。冷蔵庫も1人用の小さなものに買い替えた。
世間で“老後の資金に2000万円必要”と騒がれていたときも「足元を見つめて、一日一日を納得して生きていればなんとかなる」と焦る気持ちはなかったそう。好きなものしかない暮らし。無駄なものを買わないことも、節約に役立っている。
移り変わる四季の中での小さな変化を楽しむ信田さん。とことん自分の心地よさに向き合う姿勢こそが、老後の暮らしの豊かさだとわかる。私たちも、まずは自分の心地よさを探すことから、老後の計画を始めてみたい。

『77歳 365日の紡ぎ方』(主婦と生活社)信田さんの心地よさの秘訣や考え方を紹介した1冊。日々を楽しむヒントがたくさんで、スコーン、キーマカレー、りんごジャムのレシピや、ドイリー、押し花アート、腹筋・臀筋運動のやり方なども掲載!(1700円/主婦と生活社)
取材・文/小林賢恵