“ありそうでなかった”設定

 続いて2位。

「ホストと教師ってありそうでなかった」(長野県・38歳)、「ドラマ常連じゃないキャストが多くて新鮮」(愛媛県・39歳)

 Snow Manのラウールがホスト役に挑戦する『愛の、がっこう。』(フジテレビ系)。まじめな高校教師・愛実(木村文乃)は、生徒が入り浸っていると聞いたホストクラブに足を踏み入れ、無学なカヲル(ラウール)に出会い─。

 前出の神無月さんは、

「『昼顔』シリーズと同じ井上由美子脚本・西谷弘演出、という鉄壁の布陣で、ドロドロと純愛をたっぷり楽しませてもらえそうです。それにしても異次元にスタイルがよすぎるゆえに、役柄が限定されてしまうラウールさんの存在を、ホストという異世界で生かしきるスタッフの手腕はお見事。そして坂口涼太郎さん演じる舎弟分のホストとの絡みはオアシスタイムなので、たくさん見せてほしいです」

 愛実の交際相手役の中島歩が、好評だった朝ドラ『あんぱん』の次郎役と相殺されるようなクズ男のキャラを演じているのにも注目したい?

 そして中間ランキング1位に輝いたのは、

「この2人ってなぜか似合う」(山形県・50歳)、「阿部サダヲが出ている作品にハズレなし」(高知県・53歳)

 松たか子と阿部サダヲが夫婦を演じる『しあわせな結婚』(テレビ朝日系)。自由を愛するがゆえに独身を貫く“ちょっと傲慢でちょっと嫌なやつ”な敏腕弁護士の幸太郎(阿部)が、病気で倒れて初めて孤独を意識し、そのタイミングで不思議な女性のネルラ(松)と出会い、結婚するが─。

「大石静脚本で、主演が阿部サダヲと松たか子。面白くならないわけがないですよね(笑)。ネルラの寝相が独特だったり、人物背景に宮沢賢治の世界観をちりばめるなど、入念なキャラ設定にもベテランの地力を感じます。段田安則さんや玉置玲央さん、はんにゃ金田さんらのおなじみ大石組キャストの魅力に加え、惚れた女房が殺人犯かも!?という引きの強いストーリーも最高。この夏は『わせ婚』にたっぷり楽しませてもらうつもりです」

 視聴者もしあわせなドラマタイムとなる?