元官僚の江崎岐阜県知事
「江崎知事が指摘しているとおり、公用車のカーナビでNHKどころかテレビも見ない層が多いからか今回大きな反響となっているようです。受信料は公共放送を支える仕組みではありますが、実際の利用実態や必要性を考慮した徴収設計が必要だと思います。今回の問題を機に、国会での議論も活発化してほしいですね」(全国紙政治部記者)
江崎禎英知事は、1964年生まれの60歳。東京大学卒業後、通商産業省(現在の経済産業省)に入省し、金融制度改革や個人情報保護法の立案に携わり、エネルギー政策企画室長として地球温暖化問題にも取り組んだ元官僚。
2020年11月に経済産業省を退官し、2021年1月、岐阜県知事選挙に無所属で出馬するも落選。今年の1月、岐阜県知事選挙にて初当選し、今回の発言は行政経験を背景に税金の適切な使途について問題提起を行った形だろう。
そんな知事の発言には《都道府県知事としてそれを言って頂いたのは素晴らしい》《正論です》《まったくその通り》《国民も同意見です》と、称賛の声があふれ、一夜にして一気に株を上げた。
NHK側としては、放送法に基づくものとして受信料の支払いを求める姿勢を維持しているが、国民や自治体からの反発が強まれば、徴収制度の見直しを迫られる可能性があるかもしれないーー。