インス:先生が僕たちのコンサートにいらしてくれたらセヨンがトロットを歌います!
セヨン:ぜひ来てください。先生、これまでお話を聞いていると、少し変わった男性に惹かれる印象ですが、僕らのコンサートを見たら(男性の好みが)変わるかもしれません。
岩井志麻子がいちばん気に入ったメンバーは
志麻子:ファンは「キャーツ!」って感じですか?
セヨン:それだけじゃないです。(トークが)めっちゃ面白い人もいるし、カッコいいだけじゃないので。
─メンバー自ら楽曲制作やプロデュースを行う、歌やダンス、パフォーマンスの実力だけでなく、日本語でのトーク力が格段に高いのがMYNAMEの魅力。それは、13年ステージに立ち続けてきた彼らだからこそできること。
志麻子:韓国には、(外国人専用の)カジノがあるでしょ。私、カジノのディーラーになる勉強をしているんです。でね、以前、カジノを経営している人が「カジノは客が負けることになってる」と言ってました。絶対に勝てないのよ、客は。
だから、引き分けでも勝ちなんです。何が言いたいかっていうと、十数年活動を続けられたということは、もう間違いなしにスターなんです。だって芸能人や小説家は売れないのが当たり前。たとえ、芸能人になれたとしても続かないですから。そんな世界で十数年活動してきたのなら、この先も続けられますよ。
コヌ:感動しました!
セヨン:カジノの話からスタートして、その後どうなるかすごく心配でしたが、終わりがとってもいい話でした。
志麻子:でも、オンラインカジノはダメですよ!!
インス:先生、今回座談させていただいた3人の中で誰がいちばん気になりましたか?
志麻子:それはほんとにね、比べようがないのよ。それぞれ違う魅力があるから。
インス:1人しか選べないとしたら? 面白く答えてください!
志麻子:失礼かもしれないけど、ここがホストクラブだとしましょうや。みなさんのプロフィールを詳しくは知りませんよ。私は(インスに向かって)あなたのところへ行くわ。
インス:僕ですか!? なぜ?
志麻子:なんだろうな。「ボトル入れてくださいよ」って(3人の中で)いちばん言わない感じがするから。
セヨン:先生は、インスを選んだってことですよね。
セヨン・コヌ:(2人そろって立ち上がりながら)お疲れさまでした!
インス:じゃ、ボトル入れてください!(笑)

構成/生島真由美
インス 1988年3月10日生まれ。メイン・ボーカル。おとこ気が強く、まじめで礼儀正しい、頼れるみんなのお兄さん。クールな表情からふと見せる「笑顔」が、見る者をとりこにしている。MYNAMEで一番日本語力に長けている。体脂肪率3%の完璧な肉体も魅力。
セヨン 1991年11月20日生まれ。ラッパー。MYNAMEいちの天真らんまんBOY。
時に男らしくクールに、カッコよく、時におちゃめにかわいく、MYNAMEのマスコット的存在。目立つことが大好きなムードメーカー。スポーツは全般的に得意、ダンスの実力も抜群。
コヌ 1989年1月30日生まれ。メイン・ボーカル。MYNAMEのリーダーで、メンバーいちの「不思議ちゃん」タイプ。抜群のルックスと高音ボイスながら、超天然というギャップが特徴。バラードからR&Bまでいろんなジャンルを表現できるのも彼の魅力。
いわい・しまこ 1964年12月、岡山県生まれ。1986年にジュニア小説家としてデビュー後、'99年『ぼっけえ、きょうてえ』で第6回日本ホラー小説大賞を、'01年には同作で第13回山本周五郎賞受賞。エッセイを含め、著書多数。コメンテーター、女優としても活躍。