ヒントは「小学生の給食」! 日々の栄養バランスをどう整える?

 では、栄養バランスのとれた食事とは具体的にどのようなメニューを指すのでしょうか。前出の中村先生は次のように話します。

「私は『どうすれば栄養バランスのよい食事がとれますか?』と尋ねられたら『小学校時代の給食を思い出してください』とお答えしています。主食・主菜・副菜に、果物と乳製品がついている学校給食こそが、栄養バランスの整った食事なのです。さらに、毎食同じ食品を食べていると栄養が偏るので、いろいろな食品を組み合わせて食べるように心がけましょう」

 給食をイメージしつつ、多種多様な品目を食べる……頭ではわかっていても、忙しい毎日では難しいのもまた事実。そんなときに活躍するのが“果物”なのです。

「日本人に不足しがちな栄養素のうち、食物繊維とカリウム、そのほかのビタミンやミネラルも果物で補えます。何より、旬の果物を年間通して楽しめる日本は、とても恵まれた食環境にあるのです。食事に季節の果物を添えたり、小腹が空いたときの間食に選ぶと、日常に取り入れやすいですよ」

 日本人の栄養不良を解決するカギが果物にあったとは! そして、数ある果物のなかで、ゼスプリの猪股さんがおすすめするのが「キウイフルーツ」です。

「キウイフルーツには10種の栄養素が含まれていて、栄養素充足率(*)は身近な果物のなかでもトップクラス。果肉の色にも特徴があり、ゴールドキウイは1個で1日に必要なビタミンCが摂れて、グリーンキウイには食物繊維が豊富に含まれています」

(*)…「栄養素充足率」とは、同じ量(100g)を食べた時に、ビタミンやミネラル、食物繊維などの17種類の栄養素が基準値に対してどのくらい含まれているかをインデックス化したもの。

 イベントでは、司会を務めたアナウンサーでフードコーディネーターの竹下裕里さんおすすめのキウイの食べ方も紹介。皮が薄いゴールドキウイを皮ごとカレーに入れるとコクがでてうまみがアップするそう。皮の栄養も摂れるので一石二鳥のメニューですね。

今日から始める「果物習慣」が未来の健康をつくる

アレンジも自在!摂り方も様々なキウイで今日から健康を作ろう

「果物は、栄養バランスや健康にとってとても重要な食品です。しかし、これまでの日本の食習慣では果物が食卓のレパートリーに並びにくいまま。ぜひこの機会に果物を毎日食べる習慣を身につけて、栄養バランスの摂れた食生活を送りましょう」(中村先生)

「私たちは『キウイフルーツという小さな果実の恵みを通して、世界中の人々、コミュニティ、環境の発展に大きく貢献すること』をブランドパーパス(存在意義)に掲げています。日本の栄養不良問題の解決は、当社のブランドパーパスを体現したものであり、単なる広告活動ではありません。私たちの『栄養改革プロジェクト』はまだ始まったばかり。今後もプロジェクトを一緒に進めていくパートナーを広げながら、日本の栄養不良問題の解決に取り組んでいきます」(猪股さん)

 毎日の食事に果物を加える――ただそれだけで、栄養不良という課題解決の大きな第一歩になります。ぜひ今日から果物生活をはじめましょう♪