丈夫な身体がいちばんの資本!薬に頼らない健康の知恵

 不調なときに実践するべし!

風邪予防に番茶うがい

 市販のうがい薬がなくても、番茶があればOK。番茶には殺菌作用のあるタンニンが含まれており、番茶でうがいをすれば同様の効果が期待できる。番茶を人肌程度に冷まして、うがいをするだけ。番茶以外でもタンニンを含んでいる紅茶を使っても。より効力アップを図るなら、番茶の中でも三年番茶を使って、鍋で煮出した中に1%ほどの塩を入れてうがいをすれば、のどがスッキリして風邪予防にもなる。三年番茶は熟成期間中にカテキン類が変化し、より抗酸化作用の高い成分に変化するといわれており飲むだけでもよし。

れんこんのおろし汁で秋の花粉対策

 皮膚や粘膜を収れんさせる作用や、消炎作用があるれんこん。よく洗って皮ごとすりおろし、しぼった汁に綿棒を浸して鼻の内側にやさしく塗ると、だらだら出る鼻水症状が和らぐ。免疫細胞を元気にする働きもあるため、花粉症にも効果的。塗るタイミングは、起床時、昼食時、夕方、就寝時の一日4回が目安。

不安が続くときは玉ねぎで安眠

 玉ねぎの香り成分である硫化アリルには、高ぶった神経やイライラを鎮める働きがあり、安眠をサポートしてくれる。やり方は、切った玉ねぎを枕元に置くだけ。断面から揮発した硫化アリルを鼻から吸い込むことで緊張していた自律神経がリラックスして、眠りやすくなる。ただし、量が多いとにおいが気になり逆効果に。玉ねぎの量は少し香りがする1/2個程度を目安とし、自分が気にならない量を見つけて。

青じそ茶で安眠へ誘う

 イライラや憂鬱は安眠の妨げ。そんなときは和製ハーブティー・青じそ茶がおすすめ。湯のみに青じその生葉を2~3枚入れ、熱湯を注ぐ。香りが出てきたら飲み頃。青じその爽やかな香りには鎮静効果があり、心地よい眠りを誘う。陰干ししてカラカラになったしその葉を、乾燥剤とともに保存しておけば、いつでも青じそ茶が楽しめる。

酒かす汁で免疫力アップ

 酒造りの副産物である酒かすには、体内の免疫システムで重要な役割を果たすNK(ナチュラルキラー)細胞を活性化させる働きがあるといわれている。冬場だけでなく、夏の疲れが出てくる今の時期も酒かす汁を食卓に取り入れてみては。

【作り方】(2~3人分)

(1)鍋にだし汁400mlとニンジンや大根などの根菜を入れてやわらかくなるまで煮る。

(2)ボウルに1のだし汁を少量とって、酒かす100gを溶く。好みでみそ大さじ1を加えてもOK。

(3)2を1の鍋に加え、軽く温めて塩で味を調えたら完成。

読書の秋、目の疲れに番茶湿布

読書の秋、目の疲れに番茶湿布
読書の秋、目の疲れに番茶湿布

 秋の夜長は読書や、スマホをついつい見続けて、目を酷使しがちに。目に疲れを感じたら、番茶湿布を試してみて。番茶の成分には消炎作用や、目と目のまわりの血流を促す働きがあり、目の疲れをやさしく癒してくれる。

【作り方と使い方】

(1)ボウルに濃いめの番茶200mlを入れ、自然塩を2g加える(食卓塩では効果がないため、必ず自然塩を使う)。

(2)ガーゼを中に浸して軽く絞り、顔に当てても大丈夫な温度まで冷ましてから、閉じたまぶたの上にのせる。ガーゼが冷えてきたら取り替える。

 これを15分ほど続けると、目の疲れがスッキリして、充血も改善される。

出典・取材協力/NPOおばあちゃんの知恵袋の会 


取材・文/當間優子