エコ生活の知恵 その(3)

 捨てないで!

じゃがいもの皮で鏡の曇り止め

 拭いてもすぐに曇ってしまう浴室の鏡。曇りの原因は、表面に細かな水滴が張りつき、光が乱反射すること。そこで役立つのが、じゃがいもの皮。じゃがいもの皮の内側で鏡を磨いてから、雑巾などで乾拭きすると、ピカピカになり曇りにくくなる。これはじゃがいもに含まれるサポニンという成分が汚れを落とし、さらに、でんぷんが鏡の表面に薄い膜を作って水滴の乱反射を防ぐから。キッチンのシンクや蛇口の曇り止め、ガラス食器にも使える。

レモンの皮でアルミ鍋の黒ずみ落とし

 雪平鍋などのアルミ鍋に付着した黒ずみは、酸性のレモンを煮立てると、除去できる。鍋に水を張り、輪切りのレモンを3、4枚入れて沸騰させ、その後、弱火で10分煮る。冷めてからスポンジでこすり落とせば、新品のような輝きに。さらに、黒ずみをとった後に米のとぎ汁を入れ、約20分煮立てると、皮膜ができて黒ずみ予防にも。

レモンでカーペットの汚れ取り

 レモンの酸味成分・クエン酸は、色素汚れを落とす作用がある。カーペットにコーヒーや紅茶、ココアなどをこぼしてしまったときは、まず雑巾などで水けをあらかた拭き取ってから、レモン片を軽くこすりつけて乾いたタオルなどで拭くとシミ抜きできる。それでも汚れが落ちない場合は、無糖の炭酸水にレモン汁を加えたもの(炭酸水1カップにレモン汁小さじ1杯程度)をシミの部分にかけ、タオルなどで叩くようにして汚れを移し取るとより効果的。

梅干しを揚げて油を長持ちさせる

 2~3回使った揚げ油が黒ずんできたとき。再度使う前に梅干しを1~2個入れ、きつね色になるくらいに揚げると、アルカリ性の梅干しが酸化した揚げ油を中和。梅干しを取り出すと再利用した油でもおいしく揚げられる。ただし、油が濁ってにおいがしてきたら酸化がかなり進んでいるので、新しいものに取り替えて。

余ったわさびやからしでお弁当の傷み防止

 刺身や納豆についている小袋のわさびやからし。使わずに捨ててしまったり、もったいないからと取っておいても、結局使わず冷蔵庫にたまってしまいがち。これを活用してお弁当箱のふたの裏に塗っておくと、食品の傷み防止に効果的。わさびやからしに含まれる辛味成分には殺菌効果があり、雑菌の増殖を防いでくれる。ただし、食材はしっかり冷ましてから入れるなど、基本的な食中毒予防策も忘れずに。

米ぬかや米のとぎ汁でフローリングがツヤツヤに

 米ぬかをガーゼや手拭いに包み、包んだ布を濡らしながらフローリングを拭くと、ワックスのような効果があり、ツヤツヤに。また、フローリング材ではあまり期待できないが、ムク材などの加工されていない床材なら、お米のとぎ汁でもOK。ワックスのようににおいも残らず人体にも安全。ただし、夏場、とぎ汁は傷みやすいので、その日のうちに使い切ること。米ぬかやとぎ汁で磨いたあとは、乾拭きをして仕上げる。