遅口ことばから始めて「脳の省エネ」

遅口ことばの脳活効果

★思考系を刺激
脳に酸素が回り基礎体力がアップして思考の持続性が増す

★聴覚系を刺激
自分への命令が持続して、聞く力が強化され、自発性も出る

★感情系を刺激
話している最中に、イメージが思い浮かびやすくなる

★運動系を刺激
呼吸筋や腹筋が鍛えられ、身体運動となり、バランス力が向上する

★伝達系を刺激
顔の筋肉も鍛えられ、表情が豊かになり表現力が上がる

★記憶系を刺激
記憶力が鮮明になり、脳全体が活性化する

★理解系を刺激
じっくり意味をとらえ、理解力がアップする

 遅口ことばを2回、3回と繰り返すと、どんどんきつくなってきます。ゆっくりと声を出すときには口先だけでなく体幹も使っているからです。ですから、脳が全身へ持続的に指令を出すことにより、脳も身体も酸素を消費するエネルギーがやればやるほど必要となり、これが「遅口ことば」の脳のエネルギー増大効果につながる。

脳のゴミ、アミロイドβが脳内に蓄積すると、脳細胞が活発でなくなり、数も減少する
脳のゴミ、アミロイドβが脳内に蓄積すると、脳細胞が活発でなくなり、数も減少する
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早口ことばの脳活効果

★運動系を刺激
口先と舌を早く動かすため滑舌がよくなる

★伝達系を刺激
脳から口へ早く伝えようとすることで、メッセージを明確に伝える力、命令を伝達する力が上がる

★記憶系を刺激
正確に暗記する力が強化され、短期記憶が刺激される。また、繰り返し音読することで、記憶力がアップする

★思考系を刺激
「早く言う」という目標に向かって集中力が高まり、瞬発力が向上する

 遅口ことばから始めると、どんどんラクに、自ずと早口ことばが言えるようになります。何度も音読することで、口周りの筋肉が文章と連動し、言いやすくなることで脳も省エネに。つまり、最初は言いにくいことに困難さを感じることで脳は活性化しますが、慣れてくると脳はラクなほうを選択するのです。これが「遅口ことば」から始める脳の省エネ効果。