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ー チョコプラ、動画を削除するも時すでに遅し

 

 お笑い芸人のチョコレートプラネットが、一般人のSNS利用について極論を展開し、ネット上で激しい批判を浴びている。いわれなき中傷を浴びた後輩芸人を擁護する中での発言だったのだが、発言をしたあとに“逃亡”したことが火に油を注いでいるというーー。

チョコプラ、動画を削除するも時すでに遅し

「事の発端は、昨年7月に発生したアインシュタイン稲田直樹さんのSNSアカウント乗っ取り事件です。彼のアカウントから一般女性に不適切な画像を要求するDMが勝手に送信されたものの、本人は関与を完全否定。ところが当初は『本当に乗っ取られたのか』と疑う声も多く、稲田さんは理不尽な誹謗中傷を受け続けてきました。

 しかし今年の9月5日、警視庁サイバー犯罪対策課が30代男性容疑者を不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕。容疑者のスマホには、稲田さんのアカウントに16回も不正アクセスを繰り返していた形跡が確認されたといいます。これによって約1年間にわたって続いた“疑惑”に終止符が打たれ、稲田さんの主張が正しかったことが証明されました」(芸能ジャーナリスト、以下同)

 この逮捕を受けて稲田のSNS乗っ取り騒動に言及したのがチョコプラだった。自身のYouTubeチャンネル『チョコプラのラ』の中で、長田庄平がこれまでの彼への心ない声に対し、「稲ちゃんを誹謗中傷してた奴ら、『稲ちゃんのせい』って言ってた奴ら……」と言うと、相方の松尾駿も「ひどいよ本当に」と応じた。

「そこから松尾さんの持論が始まりました。『芸能人とかアスリートとか、そういう人以外、SNSをやるなって』と切り出すと、続けて『素人がなに発信してんだってずっと思ってるんだ、オレ』と断言したのです。長田さんは苦笑しながら『そうなると、めちゃくちゃ小さいコミュニティで、なんにも流行らないじゃん』と冷静に反論するも、松尾さんは『見てりゃいいんだよ』『それでいいんだよ』と譲らなかったのです」

 この発言がネット上から猛批判を浴びたことから、15日に該当動画を削除。だが時すでに遅し。切り抜き動画が拡散され、非難の声はさらに高まっている。

《自分たちは色々言うくせに言われるのはイヤってか?》
《松尾さんには幻滅しました とっても好きな芸人さんだったのに残念です》
《一般人をバカにしすぎ》

 など、特に松尾への失望の声が相次いだ。さらに16日昼には「素人がなに発信してんだって」というワードがSNSでトレンド入りするほどの事態も起きている。

「15日に投稿された『チョコプラのラ』のカードゲームの動画のコメント欄には、《あれ? 素人が遊ぶカードゲームなんて、芸能人様がやっていいわけなくない?》といった皮肉たっぷりの批判が書き込まれています」

 芸能プロ関係者は今回の発言について、

「SNSの普及によって、芸能人は常に一般ユーザーからのコメントで人生を左右される危険をはらんでいます。それまでは投書や電話だった批判が可視化され、謹慎や休業、引退にまで追い込まれるケースも増えています。松尾さんはそんな肩身が狭い芸能人を思いやって、また濡れ衣を着せられた後輩への同情の意味で、ああいった発言をしたのでしょう」

 だがその思いやりが、「素人」という言葉選びによって裏目に出てしまった。

「一般のXユーザーの多くは良識を持ってSNSを利用しているなか、松尾さんは一部の心ない誹謗中傷と区別せずに『素人はSNSをやるな』と断じたことは失策でした。芸能人が一般人を見下してるようにも聞こえますから」

 これまで炎上とは無縁だったチョコプラにとって、今回の騒動がどこまで拡大するのか、今後の対応が注目される。